まくらは、一生の3分の1もの時間、頭を預けている場所。そのため、昔は魂が宿る場所と言われており、「魂の蔵」と呼ばれていました。そこから「たまくら」になり、現在は「まくら」と呼ばれるようになったという一説があります。今回は、そんな魂が宿るとも言われるほど、人の睡眠を左右する「枕」の特集です。
まくらというのは本来、頭を載せるものではなく、首を支えるものです。 頭部は全身の8%もの重さがあり、重たい頭を一日中支えてくれている首をしっかり休ませてあげることがまくらを使用する目的なのです。 では、「まくらで首を支える」とはどういうことでしょうか? 人の身体は、背中とお尻を壁につけてまっすぐに立つと、頭が浮きます。その隙間をまくらで埋めることにより、首を支えることができます。
首を支える「いいまくら」選びのポイントは3つ。 1.肩にまくらを当てた状態で、顔の角度が約5度になること(→) 2.仰向け寝の状態で、腰に手が入ること 3.横向き寝の状態で、お尻(腰)が上がっていないこと
もちろん、まくらだけでは快眠は得られませんが、自分に合ったまくらを選ぶことで、快眠に一歩近づけることは間違いありません。 まくら選びの参考にしてみてくださいね。