ベッドのマットレスカバーの選び方｜お手入れ方法も紹介

ベッドのマットレスカバーには、さまざまな種類があります。この記事では、快適な睡眠を得るためにマットレスカバーを購入したいと考えている人に向けて、種類・用途・使い方・選び方などを紹介します。最適なマットレスカバーを選ぶための参考にしてください。

ベッドのマットレスカバーとは？

ベッドのマットレスカバーについて解説します。

ベッドのマットレスカバーの必要性

ベッドのマットレスカバーは、マットレスに汚れや寝汗が付着するのを防ぐ役割があります。マットレス自体を洗うのは難しいですが、マットレスカバーなら汚れても洗えるので衛生的です。冷感素材や暖かい素材など、季節に応じてカバーを変えることで非常に快適に眠れます。

マットレスカバーとパッドの違い

マットレスカバーは基本的に一枚布でできており、マットレスの底面以外の部分を覆うために使われます。 ボックスシーツやフラットシーツなどがあります。

パッドは、シーツよりも厚みがあり、四隅に付けられたゴムでマットレスに固定して使用します。汚れを防ぐためだけでなく、寝心地をよくするために使われることもあります。

ベッドのマットレスカバー（シーツ）の種類

ベッドのマットレスカバーとシーツの種類について解説します。

形状別

ファスナー式シーツ

ファスナー式シーツは、マットレスをすべて包むタイプのシーツです。マットレスを包んでファスナーで閉じるので、寝ている間に外れる心配がありません。

ボックスシーツ

ボックスシーツは、周囲にゴムが通っていて、マットレスに被せて使えるようになっています。ゴムでマットレスが固定されるので、シーツがずれにくいです。

フラットシーツ

フラットシーツは、一枚布タイプのシーツです。マットレスに敷いて余った部分を底面に挟み込んで使います。

敷きシーツ

敷きシーツは、四隅に付いているゴムを使って、マットレスに固定します。

脚付きベッドマットレスシーツ

脚付きベッドマットレスシーツは、ボックスシーツの周囲にゴムが入っていないタイプのシーツです。

素材別

コットン

コットンはマットレスカバー・シーツの中では代表的な素材で、汗の吸収に優れています。肌触りもよいので、赤ちゃん用のベッドにもおすすめです。

麻・リネン

リネンは汗の吸収や肌触りに優れた麻素材で、汗ばんでもべたつかずに眠れます。吸放湿性や熱伝導性が高く、身体から不要な熱をさっと吸収して外へ逃がしてくれます。ひんやり感があるので、特に夏に向いています。

シルク

シルクは美しい光沢となめらかな質感が魅力の絹素材です。人の肌とアミノ酸成分でできており、肌への刺激が少ないですが、汗ばむ夏にはベト付きが気になるため好みが分かれます。

ウール

ウールは肌触りが柔らかく暖かいために冬には重宝されます。また吸湿性が高いために汗をかいてもベトつかず、放湿性にも優れているため吸い込んだ汗を空気中に発散させるため、夏でも快適です。

ポリエステル

ポリエステルはあまり汗を吸収しない素材ですが、しわになりにくく、洗濯時に乾きやすいという特徴があります。冷感や消臭など、さまざまな加工が施されている場合が多いです。

レーヨン

レーヨンは木材パルプを原料に再生された繊維で、肌触り・吸湿性に優れています。熱伝導率が高いので、冷感素材として使われることもあります。

テンセル

テンセルは、ユーカリの木を原料に再生された繊維で、シルクのような滑らかさと吸放湿性に優れています。価格が高めで、毛羽立ちやすい欠点があります。

織り方別

平織

平織は縦糸と横糸を交互に交差させた織り方です。あまり光沢はありませんが、丈夫で長持ちします。

綾織

綾織は、縦糸と横糸をずらして織ることで、糸の交差が斜めの線と見える織り方です。なめらかで光沢があり、伸縮性があります。

サテン織り

サテン織りは、縦糸が多く表に出るように織られたもので、ツルツルとした滑らかな感触で、高級感のある光沢が特徴です。

しじら織り

しじら織りは、生地がでこぼこするように織られています。ざらざら感はありますが、汗ばんでも生地が肌にくっつかず快適に眠れます。サッカーとも呼ばれ、子供の浴衣・パジャマ用の生地としてよく使われます。

パイル生地

パイル生地は、タオル状の生地のことで、柔らかい肌触りが魅力です。吸水性にも優れています。

ガーゼ生地

ガーゼ生地は、撚りの甘い糸を荒めに平織されたもので、複数枚重ねられたものが多いです。目が粗いので通気性に優れ、ふんわりとした肌触り感も魅力です。

マイヤー起毛

マイヤー起毛とは、ポリエステルやアクリルの繊維を毛羽立たせたものです。暖かいのが特徴で、冬用のマットレスカバーとしてよく利用されます。

ベッドのマットレスカバー（シーツ）の選び方

マットレスカバーは種類が豊富なので、どれにしようか迷ってしまう人も多いでしょう。ここからは、選び方のポイントを解説します。

形状を決める

ファスナー付きのマットレスカバーは、使用中のずれがないですが、装着作業は少し大変です。ボックスシーツは装着が簡単で、使用時もずれにくく使いやすいので便利です。フラットシーツは慣れるまで装着するのがやや大変ですが、一枚布なので洗濯後の乾きが早いです。また、敷きシーツは装着するのが簡単ですが、カバーされない部分があるので見た目が気になる人には不向きでしょう。

マットレスのサイズをきちんと測る

マットレスカバーはサイズを間違えると使用することができないので、購入前にあらかじめマットレスのサイズを測っておくことが大切です。測っておくべきなのは、縦幅・横幅・厚みの3カ所です。特に、厚みは忘れがちなので注意しましょう。

肌触りのよい生地を選ぶ

マットレスカバーは肌に触れるものなので、肌触りのよい生地を選びましょう。夏はさらさらした肌触りのもの、冬は起毛タイプで暖かいものなど、季節に応じて素材を変えるのもおすすめです。

快適な眠りを得るためには、ダニやほこりへの対策も必要です。アレルギー体質の人や、赤ちゃん・幼児がいる家庭では、ダニやほこりを通さない特殊素材のマットレスカバーなども検討しましょう。

お手入れしやすい生地を選ぶ

ベッドは毎日使うものなので、マットレスカバーにはお手入れが欠かせません。洗濯しやすく乾きやすい綿の生地がおすすめです。速乾タイプのシーツ、抗菌・消臭機能付きシーツなどを活用すればメンテナンスが楽になります。

ベッドのマットレスカバー(シーツ）の正しい使い方

マットレスカバーの正しい使い方について解説します。

洗濯回数は週1がよい？

マットレスカバーの洗濯回数は、週に1回程度が理想だといわれています。マットレスカバーは直接肌に触れるため、汗・皮脂などの汚れが付着しています。毎日洗うのは大変ですが、雑菌の繁殖を防ぐためにも週1回、又は隔週1回は洗濯するようにしましょう。

正しい洗濯方法とは？

洗い方

マットレスカバーを洗うときは、まず洗濯表示を確認し、記載通りのコース設定・洗剤量で洗いましょう。洗濯機で洗うときはネットを使用するとマットレスカバーが傷むのを防ぐことができます。汚れがひどいところがある場合は、洗濯機に入れる前に部分洗いしておくとよいでしょう。

干し方

洗い終わったらすぐに取り出し、軽く振ってシワを伸ばします。また、物干し竿を2本使ってM字になるように干すと、風通しがよくなり短時間で乾かせます。

ベッドのマットレスカバー（シーツ） おすすめ10選！

ボックスシーツ

「Picky’s」様のこちらの記事で「コットンツイルボックスシーツ」が紹介されました！

パッド一体型ボックスシーツ

フラットシーツ

ベッドのマットレスカバーといっしょに使いたい寝具

マットレスカバーをほかの寝具とともに使うことで、睡眠の質はより向上します。

ベッドパッド

ベッドパッドは、マットレスの汚れや劣化を防止するために使われる寝具です。少し厚みがあり、寝心地の調整とマットレスの保護をする役割があります。マットレスとマットレスカバーの間に敷いて使うので、直接肌に触れることはありません。マットレスのサイズに合ったもので、綿の量・生地の素材などを考慮して選びましょう。

敷きパッド

敷きパッドはベッドパッドとは異なり、マットレスカバーをした上などに、さらに敷いて使います。直接肌に触れるので、マットレスカバーよりも、敷きパッドを洗濯することが多くなります。肌触りがよいもの、寝汗を吸収しマットレスの汚れを防ぐもの、冷感・発熱機能を持つタイプのものなどから、季節に応じて選びましょう。

プロテクター

プロテクターは、ジッパー付きのマットレスカバーやボックスシーツと同じ形状の寝具です。マットレスの汚れ・ダニ・カビなどを防止するために使われます。防水性が高い場合は、寝汗やおねしょからマットレスを守り、シミやカビを防ぎます。使用時にはさらにマットレスカバーをし、プロテクターの上に直接寝ないようにしましょう。

除湿シート

除湿シートは、マットレスの下にたまる湿気を吸収するためのシートです。ベッドの床板に敷き、その上にマットレスカバーなどを付けたマットレスを載せて使います。除湿シートは、定期的に干して乾燥させるようにしましょう。

トッパー

トッパーは、マットレスが柔らかすぎる、または硬すぎる場合などの寝心地を改善するために使用する寝具です。マットレスとマットレスカバーの間に敷いて使います。トッパーは厚みがあるので、マットレスカバーを付けるときはサイズ選びに注意が必要です。

まとめ

マットレスカバーは、ベッドのマットレスの汚れを防止するためのものです。形状・素材・織り方など種類が豊富なので、季節・好み・お手入れ法に応じて選ぶとよいでしょう。

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