ストレートネックの改善におすすめの枕6選｜枕選びのポイントも紹介

ストレートネックは現代病とも言われており、悩んでいる方が多くいます。ストレートネックの改善・予防には自分に合った枕を選ぶことが大切です。

本記事では、ストレートネックの方に合う枕選びのポイントやおすすめの枕を紹介しています。ストレートネックを改善・予防したい方は、枕選びの参考にしてみてください。

ストレートネックとは

ストレートネックとは、頚椎（けいつい）の自然な曲線が失われてまっすぐになってしまっている状態のことです。本来は首の頚椎が緩やかなS字を描くのが理想的ですが、スマホを見るときの姿勢のように長時間頭を前に傾けると、頚椎がまっすぐになりやすくなります。

「自分がストレートネックかわからない」という方は、立ち姿勢を横から撮影してみてください。首が前かがみになっている方は、ストレートネックの可能性があります。

ストレートネックにはどんな枕がおすすめなの？

ストレートネックの方に適した枕には、以下のような条件があります。

• 首の自然なカーブをサポートしやすい高さ
• 寝返りを打ちやすい大きさ
• 頭にフィットしやすい素材

枕が高すぎるとストレートネックを悪化させる可能性もあります。おすすめの枕の詳細については後述します。

ストレートネックが身体に与える悪影響

ストレートネックは、身体のさまざまな部分に以下のような影響を与える可能性があります。

• 肩こり
• 首こり
• 頭痛
• 腰痛
• 目の疲れ
• 全身の疲れ
• 疲れが取れにくい
• 自律神経の乱れ

ストレートネックになると、首周りの筋肉が緊張しやすくなります。筋肉の緊張が原因となって、神経が圧迫されて自律神経が乱れたり、脳に送られる血液量が減って頭痛につながったりします。ストレートネックが長期的に続くと、鬱につながる可能性もゼロではありません。

ストレートネックの原因

ストレートネックは、日常の生活習慣が原因となることが多いです。ここでは、ストレートネックの3つの原因を説明します。

スマホの利用

ストレートネックの原因はいくつかありますが、最も大きな原因はスマホを利用するときの姿勢だと考えられています。

スマホを見るときに、長時間頭を前に出してうつむいた姿勢をとる方も多いでしょう。スマホの画面を見る姿勢は頭の重心が前にかかるため、首の筋肉が緊張しやすくなります。その結果、首の自然な曲線がなくなって身体に負担がかかりやすくなります。

スマホ利用者が肩や首に痛みを感じる「スマホ首」もストレートネックの症状のひとつです。

同じ姿勢での長時間の作業

パソコン作業やデスクワーク、家事などで長時間頭を前に出すような姿勢が続くことも、ストレートネックの原因となります。

パソコン作業や料理のとき、頭を前へ突き出す姿勢になりがちです。頭を前に突き出すと、身体がバランスをとろうとして首への負担が大きくなります。

また、猫背で座ると骨盤が後ろに倒れやすくなります。後ろに倒れた骨盤とのバランスを保つために、頭が自然に前傾しようとして首の負担につながることが多いです。

身体に合わない枕

身体に合わない枕を使っていると、ストレートネックになる可能性があります。

首の頚椎は、自然なS字曲線を保っているのが理想的な姿勢です。S字の曲線をキープできない高すぎる枕を使っていたり、寝返りを打ちづらい硬さの枕で寝続けたりしている場合は首の筋肉などに負担がかかってしまうため注意が必要です。

ストレートネックの改善・予防には枕選びが重要

ストレートネックを改善・予防するためには自分に合った枕を使うことが大切です。適切な高さ・硬さの枕を使うことで日中に負担のかかった首や肩のコリが解消され、ストレートネックの改善につながります。

自分の身体に合わない枕を使用していると、ストレートネックが悪化してしまう可能性があります。身体の負担を減らすためにも、使う枕にこだわりましょう。

ストレートネックの人が枕を選ぶポイント

ここでは、ストレートネックの人が枕を選ぶときのポイントを説明します。

ポイント①高さ

ストレートネックを改善・予防するためには、枕の高さが重要です。頚椎のS字曲線を仰向け寝でキープできる高さの枕を選びましょう。

枕の適切な高さは体型によるため、一概に「何センチがよい」とは言えません。仰向けで寝たときに、首から頭の傾斜角度が10〜15度であるのが理想と言われています。自分で高さを調節できる枕を選んだり、オーダーメイドで作ったりするとよいでしょう。

ポイント②硬さ

ストレートネックの人は、少し硬めの枕を選ぶのがおすすめです。柔らかすぎる枕を使うと、頭部を安定させるために首が緊張した状態が続いて負担がかかりやすくなります。

また、柔らかすぎる枕は頭が沈み込んで、寝返りを打ちづらくなくなります。スムーズに寝返りができる枕を選び、肩こりや首こりの予防・改善につなげましょう。

ポイント③形・大きさ

枕は、寝返りをしても頭が枕から落ちないサイズのものを選びましょう。自分の頭が横に3つ、縦に2つ分並ぶサイズを選べば、寝返りをして頭が落ちることはないと考えられます。

形はあまりこだわりすぎる必要はありません。自分の好みのものを選ぶとよいでしょう。

ポイント④素材

ストレートネックの方は、適度な硬さと反発力のある素材の枕がおすすめです。反発力がある素材は、頭や首をしっかり支えてくれます。特におすすめの素材については、詳細を後述します。

ストレートネックの人におすすめの枕の素材とは

ここでは、ストレートネックの人におすすめしたい枕の素材を説明します。

高反発ラテックス

高反発ラテックスは天然ゴムを使用した素材です。適度な弾力があり、寝返りを打ちやすいという特徴があります。首の曲線にフィットするように設計されているため、頭をしっかり支えてくれます。首こりや肩こりを改善したい方にもおすすめの素材です。

ファイバー

ファイバーは、細い樹脂が絡み合った素材です。弾力性に優れており、高反発で寝返りを打ちやすいのが特徴です。

またファイバー素材は通気性に優れており、汚れても水で丸洗いできるという特徴があります。枕を丸ごと洗って清潔に使いたいという方にもおすすめです。

高反発ウレタン

高反発ウレタンはその名の通り反発力の高い素材で、寝返りのサポート力に優れています。寝返りをスムーズに行うことが出来るため、首の同じ個所に負担がかかるのを防ぐこともできます。

低反発ウレタン

低反発ウレタンは、身体の重みで優しく頭や肩の形にフィットする素材です。体型に合わせて枕の形が変わるため、睡眠の質が向上しやすいという特徴があります。

ただし、柔らかすぎる低反発ウレタン枕は、沈み込みすぎて首に負担がかかってしまうためあまりおすすめできません。

ストレートネックの人におすすめの枕6選

ここではストレートネックでお悩みの人におすすめの枕をいくつか紹介していきます。実際に弊社スタッフが使用してみた商品が多いので、ぜひ参考にしてみてください。

枕は絶対に使用したほうがいいの？

「自分に合った枕が見つからない」「枕がないほうが寝やすい」という方もいるかもしれません。

枕は、寝ている間の首や肩の負担を軽減するために必要です。枕なしで寝ると首が宙に浮いた状態になって負担がかかりやすくなります。ストレートネックの方が「枕がないほうが寝やすい」と感じる場合は、低めの枕を試してみるとよいでしょう。

ストレートネックに効果的？タオル枕とは

ストレートネックをケアするために、タオルを巻いて首にあてて寝るという方法があります。タオル枕はあくまでストレートネックをケアするものであるため、夜中使うのではなく、10分間ほど使用すると効果的です。

タオル枕の作り方

ここでは、ストレートネックの改善に役立つタオル枕の作り方を説明します。

まずは、バスタオル1枚とヘアゴム2つを用意してください。作り方は以下の通りです。

1. バスタオルを縦横半分の大きさに折りたたむ
2. 袋状の折り目のほうから、バスタオルを巻いて棒状にする
3. 棒状になったバスタオルの両サイドをヘアゴムでとめる

タオル枕を首にあてて10分ほど寝ると、ストレートネックの改善につながります。

ストレートネックの改善にはストレッチも効果的

ストレートネックの改善には、ストレッチも効果的です。ここでは、ストレートネックに効くストレッチを説明します。

座ったままできるストレッチ

ここでは、座ったままできるストレッチを紹介します。

1. 椅子に浅く腰掛け、骨盤を立てるように背筋を伸ばして座る
2. 両手を耳の横にくるようにあげる
3. 息を吸いながら肩甲骨を下げるように肘を曲げて胸を張る
4. 息を吐いて2の姿勢に戻る

これらの工程を10回繰り返しましょう。

立って行うストレッチ

ここでは、立って行うストレッチを紹介します。

1. 腰幅で立ち、両手を背中で組む
2. 胸を開きながら、肘を伸ばして両手をできるだけ下ろす
3. 肩が上がらないように両手をあげる
4. 15～30秒キープする

スマホやパソコンを使うときは、猫背で腕を身体より前に出していることが多いため、胸や腕をしっかり伸ばしてください。

そのほかにもストレートネック改善方法はある

タオル枕やストレッチ以外にも、ストレートネックを改善する方法があります。

まずは、日常の姿勢に気をつけましょう。反り腰にならないようにし、スマホやパソコンを使用するときの座り姿勢に注意してください。頭のてっぺんから一本の糸で吊るされているイメージを持って、まっすぐな姿勢を保つことが大切です。

また、スマホを使うときは目の高さに持って、頭を下げないようにするのもよいでしょう。

ストレートネックの症状が辛い・根本から改善したいときは医療機関へ相談しよう

ストレートネックは枕や生活習慣を見直すことで症状の改善を見込めますが、根本的に治療するのは難しいといえるでしょう。

「ストレートネックによる身体の症状が辛い」「根本から治療したい」という場合は整形外科へ相談してみてください。痛みを放置すると症状が悪化したり、身体の他の部位にも悪影響が出たりする可能性があります。

まとめ

ストレートネックを改善するためには、自分の身体に合った枕を使うことが大切です。身体に合わない枕を使い続けるとストレートネックの症状が悪化し、肩こりや頭痛、自律神経の乱れにつながる可能性があります。寝返りを打ちやすい素材で、高さが自分の身体に合ったものを選びましょう。

枕を見直したりストレッチをしたりしても改善されない場合は、医療機関の受診を検討してみてください。