仕事から帰宅後にすぐ寝てしまうのはなぜ？原因やデメリット、対策について詳しく解説

多忙な日々を送っているために、仕事からの帰宅後すぐに寝てしまうという人もいるでしょう。寝ることそのものは身体にとってよいことですが、帰宅後すぐ寝てしまうことはさまざまな悪影響があります。

本記事では、帰宅後すぐに寝てしまう原因や対策について詳しく紹介しています。帰宅後すぐ寝てしまって悩んでいる方は、参考にしてみてください。

解決したい！帰宅後すぐに寝てしまう悩み

職場からの帰宅後、すぐに寝てしまうという悩みを抱える人は多くいます。家族との時間や趣味の時間にあてられるはずが、寝てしまって後悔した経験がある方もいるかもしれません。

帰宅後にすぐ寝てしまうという方は仕事や生活習慣に問題があると考えられます。すぐ寝る習慣を見直すためには、原因を把握して解決することが大切です。

仕事から帰宅後すぐに寝てしまうのはなぜ？

ここでは、仕事から帰宅後にすぐ寝てしまう理由として考えられるものを紹介します。今の自分の生活と照らし合わせながら確認してみてください。

睡眠不足の影響

仕事からの帰宅後すぐ寝てしまうという方は、睡眠不足が原因のひとつに考えられます。

夜に充分な睡眠時間をとれていないために疲れが残り、仕事を乗り切ったあとに溜まった疲れが出て寝てしまっている可能性があります。

睡眠時間が不足していたり、前日に夜更かしをしたりしていないか自分の生活を見直してみてください。

疲労の蓄積

帰宅後すぐ寝てしまう原因には、疲労の蓄積が考えられます。

自分が思っている以上に疲労していると、身体が多くの睡眠を取ろうとします。帰ってきてから何もしたくない状態になっていたり、疲労感から動けなかったりすることもあるでしょう。このような場合は、仕事や日々の生活で極度の疲労が溜まっている可能性があります。

日々の疲れが溜まっていると感じる方は、充分に睡眠時間をとったり休む日を確保したりすることが大切です。

ストレスの蓄積

帰宅後すぐ寝てしまう原因には、ストレスの蓄積が考えられます。

精神的なストレスは、心に大きな負担がかかります。仕事が忙しくて眠気を感じる方は、ストレスを溜めた身体が回復をはかろうとして睡眠を必要としている可能性が高いです。

プレッシャーのかかる仕事をしていたり、人間関係などの悩みを抱えていたりする方は、ストレスゆえにすぐ寝てしまっている可能性があります。

緊張状態からの解放

帰宅後すぐ寝てしまう原因には、緊張状態から解放されたことが考えられます。

仕事中など身体が緊張しているときは、交感神経が優位になって身体の内部の動きが活発になっています。緊張から解放されると、副交感神経が優位になって回復モードになる仕組みです。

帰宅後は副交感神経が優位になりやすく、緊張状態が緩んで急激な眠気に襲われる可能性があります。

脳の疲労

脳が疲労している場合、眠気に耐えられず寝てしまう可能性があります。

仕事中など脳の働きが活発であるほど、脳に疲労が溜まりやすくなります。長時間頭を使う作業をするときは、仕事中に適度な休憩を取り入れるなど脳をリフレッシュする方法を知っておくとよいでしょう。

食事と栄養バランスの偏り

食生活に乱れがある場合、眠気を感じやすくなります。

偏った食事や必要な栄養素の不足は、身体が疲れやすくさせる原因となります。眠気を軽減させるためには、栄養バランスのよい食事をとるようにしましょう。規則正しい時間に食事をとることも大切です。

休憩の不足

休憩の重要性を見落としていると、仕事終わりに眠くなる原因となります。

日中の仕事が忙しすぎると、休憩時間すら満足にとれないことがあるかもしれません。しかし、適度な休憩は脳をリフレッシュさせて休憩後の仕事を効率的に進める役割もあります。

仮眠をとったり好きなことをしたりするなど、休憩時間を上手に活用して仕事終わりの眠気を軽減させるのが理想的です。

仕事による疲れのサイン

忙しい生活が続いていると、自分が疲れていることにすら気が付いていない可能性があります。ここでは、仕事による疲れのサインと考えられる事象を紹介します。日常生活で疲れのサインが出ていないか、確認してみてください。

感情のコントロールが難しくなる

疲れが溜まると感情の起伏が激しくなります。イライラして人や物にあたってしまったり、何でもないときに悲しくなったりする場合は、疲れが充分にとれていない可能性があります。

感情がコントロールできていないと気が付いたときは、疲れが溜まっているサインだと捉えましょう。仕事から少し離れてリフレッシュしてみてください。

目の焦点が合わない

疲れが溜まると、目の焦点が合いづらくなることがあります。

細かな作業などで目の筋肉が疲労すると、遠近感が狂います。目を酷使し続けると、視力が悪化に繋がることもあるでしょう。目が疲れていると感じたら、目のエクササイズをする・アイケアグッズを使うなど対策を行うのがおすすめです。

午後になると集中力が途切れてしまう

「午後になると集中力が途切れてしまう」という方は、身体に疲れが溜まっている可能性があります。疲れがピークを越える前に身体を休ませることが大切です。

昼休みはできるだけ1度仕事から離れて、適切な休憩をとりましょう。仮眠をとったり美味しいものを食べたりして休憩を取ることで、午後の集中力も向上しやすくなります。

衝動的に行動してしまう

衝動買いのように、無意識に衝動的な行動をとっている場合は、疲れが溜まっている可能性があります。身体がストレスを解消しようとして衝動的な行動をとっていると考えられるためです。

無意識に衝動買いなどをしている場合は、自分の身体が疲れていると捉えましょう。ストレスを発散したい場合は、趣味や運動など自分に合ったストレス発散方法を見つけるのがおすすめです。

簡単な意思決定ができない

簡単な意志決定ができなくなっているときは、身体が疲れているときだと考えられます。

疲労が蓄積すると、判断力が鈍っていつもなら悩まない些細なことで悩んでしまう可能性があります。

意思決定ができなくなると、仕事に支障を来すこともあるでしょう。意思決定のスピードを上げるためにも、疲れがピークに達する前に定期的なリフレッシュをすることが大切です。

物忘れが激しい

物忘れが激しいと感じることが増えたときは、疲れが溜まっている可能性があります。

人の名前や、自分がこれからやろうとしていた作業を忘れてしまった経験がある方もいるでしょう。疲れすぎると脳の働きが低下し、記憶力や集中力が衰えてしまうためだと考えられます。

物忘れが多いと思ったら十分に休息を取り、脳の機能回復をはかりましょう。

常に空腹感がある

食事をとっても常に空腹感がある方は、身体が疲れている可能性があります。空腹感は、エネルギーを補給しようとする身体のサインです。必要な食事の量をとれているか、栄養をバランスよく摂取できているか見直してみてください。

身体的な不調を感じる

胃のむかつきや肌の乾燥、頭痛など身体的不調を感じるときは、疲れが原因かもしれません。疲れが溜まって身体がストレスを感じ、身体的な異変となって症状に現れている可能性があります。

不調が多いと感じる方は、リラックスする時間を作ったり睡眠時間を多めに確保したりするとよいでしょう。

夜に眠れないことがある

夜になかなか寝付けなかったり夜中に目覚めてしまう方は、疲れが溜まっている可能性があります。疲労が多いときは自律神経が乱れたり、脳の覚醒状態が続いたりしてしまうためです。

寝具や寝る時間などを考慮して、睡眠の質を高めることで改善される可能性があります。自分の睡眠生活を見直してみてください。

仕事から帰宅後に動けなくなるのは？

仕事から帰宅後に動けなくなる理由として考えられる原因には、以下のようなものがあります。

慢性的な疲労

慢性的な疲労がある場合は、帰宅後疲れて動けなくなることがあります。長期間の疲労が蓄積し、心身のバランスが崩れている状態です。仕事などで忙しい時期が続く場合は、1度思い切って休む日を作ったり、こまめなリフレッシュ時間を設けたりすることを心がけるようにしましょう。

仕事のやり方の影響

仕事のやり方によっては、帰宅後の疲労感につながる可能性があります。例えば作業効率が悪いために余計なエネルギーを使ってしまったり、職場での人間関係に悩み過ぎて心身が疲れやすくなったりしていることがあるかもしれません。

不要なエネルギーを使わないよう、効率化を測ったり必要以上に気を遣ったりしないことも大切です。

業務内容の影響

業務でストレスを受けやすい環境にいると、心身に負担がかかって疲れやすくなります。

緊張感が強い仕事や人から怒られやすい現場などでは、ストレスが溜まりがちです。適度に休んで身体をリフレッシュさせましょう。ストレス対処法を身につけたり、職場環境の改善を目指したりすることも視野に入れてみてください。

ライフスタイルの影響

運動不足や栄養不足・睡眠不足が続くと、身体的・精神的な疲労が蓄積しやすくなります。

ライフスタイルに問題があると感じる方は、日常に運動を取り入れたり食生活を見直してみたりするとよいでしょう。睡眠サイクルの乱れがないかも確認してみてください。

仕事とプライベートのバランスが悪い

仕事とプライベートのバランスが崩れると、心身のリカバリーが難しくなります。

忙しくなるとプライベートでも仕事のことを考えがちです。しかし、仕事のことばかりを考えるとストレスが溜まりやすくなるため、仕事から離れる時間を作ることも大切です。働く時間や環境を見直し、プライベートの時間もバランスよく確保しましょう。

帰宅後すぐに寝てしまうと起こるデメリット

寝ることそのものは身体にとってよいことですが、帰宅後すぐ寝る習慣は身体や生活に悪影響を与えることがあります。ここでは、帰宅後すぐに寝てしまうと起こるデメリットを説明します。

睡眠の質が低下し睡眠不足に繋がる

帰宅後すぐ寝てしまった場合、再び起きて本格的に寝るときに支障を来す可能性があります。夜になかなか寝付けず、睡眠の時間の乱れにつながることも考えられます。

睡眠の質が低下し、睡眠不足や不眠症の原因となる可能性があるため、帰宅後すぐ寝るのが習慣にならないようにしたほうがよいでしょう。

家事などが後回しになる

帰宅後すぐ寝てしまうと、家事などが後回しになります。ただ後回しになるだけでなく、睡眠慣性によって家事や入浴などに多くの時間を取られる可能性があります。睡眠慣性とは、目覚めた直後身体に起こる作業効率の低下や眠気の増加のことです。

生活リズムが乱れやすくなるため、帰宅後すぐ寝るのはできるだけ避けましょう。

生活リズムが崩れる

帰宅後すぐ寝てしまうと夜に眠れなくなり、不規則な睡眠習慣になる可能性があります。睡眠習慣が乱れると、生活リズムが崩れやすくなります。

体内時計が乱れてホルモンバランスなどに悪影響を与えるため、睡眠リズムを乱さないことが大切です。

自律神経が乱れる

帰宅後にすぐ寝る習慣がつくと、浅い眠りや寝落ちにより自律神経が乱れやすくなります。

自律神経が乱れると過食や倦怠感、冷えや便秘などを引き起こす原因となります。情緒が不安定になることもあるため、毎日決まった時間に寝る習慣を心がけましょう。

帰宅後すぐに寝ないために日中できる対策

帰宅後すぐ寝てしまう方は、日中の過ごし方次第で改善できる可能性があります。ここでは、日中にできる対策を紹介します。

仮眠をとる

仮眠は疲れを軽減させるために効果的です。12時〜15時の間に15分〜30分程度するとよいでしょう。

仮眠はストレス軽減や疲労回復、集中力の向上や作業効率のアップに期待できます。長時間寝すぎると夜に寝つきづらくなってしまうため、短めに仮眠をとることがおすすめです。

お昼休憩などでリフレッシュする

仕事の休憩時間などにリフレッシュすることは、身体を休めるために大切です。

美味しいランチに行ったり合間にストレッチしたりするなど、自分にとって心地よい方法で休憩時間を過ごしましょう。適度なリフレッシュで午後からの仕事もはかどりやすくなります。

仕事の合間にツボを押す

ツボを押すことは、仕事のストレスを緩和して疲労の蓄積を軽減することに役立ちます。

「労宮」（軽く手を握って中指の先が手のひらに当たる部分）や「内関」（手のひらを自分へ向けて返し、手首のシワからもう片方の薬指、中指、人指し指とくっつけた人指し指の部分）などを親指やボールペンなどで刺激してみてください。

姿勢良く仕事をする

姿勢が良いと、筋肉の緊張を緩和して疲労感が軽減されやすくなります。仕事中はパソコンに顔を近づけるなど、悪い姿勢になりがちです。悪い姿勢は肩こりや腰痛などの原因にもなるため、余計な身体の疲れを引き起こさないよう良い姿勢を心がけましょう。

適度な水分補給をする

適度な水分補給は、疲労回復に大切です。脱水状態になると、頭痛や倦怠感が増して疲労感が悪化します。日中にこまめに水分をとるようにしましょう。

午後のカフェイン摂取を控える

カフェインは、覚醒作用があるために寝つきを悪くすることがあります。カフェインを控えると、夜間の睡眠の質が向上して疲労回復に効果的です。

カフェインを含むコーヒーや紅茶、エナジードリンクの飲みすぎには注意しましょう。

帰宅後すぐに寝ないために仕事前後にできる対策

帰宅後すぐ寝ないために、仕事以外の場面でできる対策を紹介します。

帰宅後すぐに入浴する

仕事から帰宅後すぐに入浴を済ませると、すぐ寝ることを防ぎやすくなります。できれば湯船に浸かり、心身ともにリセットさせましょう。入浴時間は疲れた身体を回復させる時間にもなります。

適度な運動をする

適度な運動は、リフレッシュ効果を期待できます。ウォーキングやジョギングなど、簡単な運動を取り入れてみてください。ハードな運動を続けることではなく、無理なく続けられることが大切です。自分に合った運動方法を見つけられるとよいでしょう。

作業が終わるまで座らない

すぐ寝ないようにするためには、作業が終わるまで座らないというのもひとつの方法です。座ったり横になったりすると、そのまま動けず寝てしまう可能性があるためです。

例えば「夕食を作る」や「入浴する」などの作業を終えるまで座らないように心がけると、すぐ寝ることを防ぎやすくなり、家事などやるべきことを先に済ませられます。

栄養バランスを考えた食事内容にする

疲れを溜めすぎないようにするためには、栄養バランスの整った食事が大切です。ビタミンやミネラルなどの栄養素が不足すると、疲労感が増えやすくなります。毎日決まった時間に食事をとり、栄養バランスにも気をつけましょう。

プライベートを充実させる

仕事以外のプライベートの時間を充実させることは、身体をリフレッシュさせることにつながります。趣味や自由な時間を増やすと、疲労を回復しやすくなります。心身ともに癒されるような趣味や自分の時間を見つけられるとよいでしょう。仕事のことを忘れる時間を作るためにも、趣味の時間を作ってみてください。

大切な人とコミュニケーションをとる

大切な人と話すことは、疲労回復につながります。例えば仕事であった大変なことを、家族や友人に話してみてください。話を聞いてもらったり共感を得たりすることで、心の負担が軽くなることがあります。

新しい刺激を得る

単調なルーティンの繰り返しは心身が疲れやすくなるため、新しい刺激を取り入れるというのもひとつの方法です。

仕事や生活に変化を取り入れてみてください。新しい習慣を増やしたり、新しい趣味にチャレンジしてみたりすると、刺激になって疲れが解消されやすくなる可能性があります。

朝活生活に切り替える

夜型の生活を送っている方は、朝に活動してみるのもよいでしょう。朝型生活になると、1日を効率的に使えるようになります。無理のない範囲で生活スタイルを切り替えて、心のリフレッシュをはかってみるのもよいでしょう。

転職も視野に入れる

仕事の業務や人間関係においてストレスが溜まっている方は、転職を視野に入れるのもよいでしょう。転職エージェントに登録して悩みを聞いてもらうだけでも、気が晴れることがあります。今の職場で長く働くことが想像できない方は、転職も検討してみてください。自分に合った職場に変えることで、ストレスが軽減される可能性があります。

日頃から良質な睡眠をとることも大切

疲れやストレスを溜めすぎないようにするためには、日頃から良質な睡眠をとることも大切です。ここでは、睡眠の質を向上させる対策を紹介します。

自分に合ったマットレスや枕を使用する

睡眠中は、自分の身体に合ったマットレスや枕を使いましょう。

マットレスや枕は、眠っている時の身体や首を支える大切な役割を持ちます。自分に合ったマットレスや枕の使用は、理想的な寝姿勢が保たれ快適な睡眠につながります。マットレスの硬さに違和感があったり寝心地の悪さを感じたりする方は、自分の身体に合ったマットレスを探してみるのもよいでしょう。

アロマの香りでリラックスをする

なかなか寝付けない人はアロマを試してみるのもおすすめです。

アロマの香りでリラックスでき、自然と寝付ける可能性があります。リラクゼーション効果のあるラベンダーの香りは、心地よい眠りを導いてくれる香りです。

スマホやPCは就寝の2時間前までにする

スマホやPCは寝る2時間前には触らないようにしましょう。

スマホやパソコンへの依存は睡眠時間の減少につながります。良質な睡眠への環境づくりを心がけるためにも、2時間前には電源を切りましょう。

【要注意】強烈な眠気は病気の可能性もある

さまざまな対処を試しても強烈な眠気に襲われる場合は、不眠症や過眠症など病気の可能性もあります。

ただの疲れではない違和感を感じたら、早めに医療機関を受診するようにしてください。早めに対処することで、病気の悪化を防げるかもしれません。

まとめ

仕事からの帰宅後寝てしまう理由には、睡眠不足や疲労の蓄積が挙げられます。感情がコントロールしづらくなったり、物忘れや衝動買いが増えたりしたときは疲労が溜まってるサインと捉えましょう。

帰宅後にすぐ寝てしまうと睡眠サイクルが乱れたり、家事が後回しになって時間がかかったりします。疲れが溜まりすぎないよう適度な休憩時間を確保したり、食生活を見直したりしてみてください。