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コットン(綿)の種類と特徴は?繊維の長さによる品質の違いも解説

公開日:2022.07.18

更新日:2023.03.20

寝具 9,100 views

丈夫で肌触りの良いコットンは、衣類や寝具などに幅広く使われています。また天然素材のため、赤ちゃんや敏感肌の人も安心して利用できます。

一方、コットンは品種や産地によって特徴が異なり、繊維の長さによっても品質に違いが現れることを知らない人も多いでしょう。

今回はコットンの種類や特徴、繊維の長さによる品質の違いをお伝えします。コットン選びのポイントやコットンを使ったおすすめの寝具も紹介します。

丈夫で肌触りの良いコットンは、天然素材のため、赤ちゃんや敏感肌の人も安心して利用できます。

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コットンとは?

コットンの原料や歴史、メリット・デメリットをそれぞれお伝えします。

コットンの原料

コットンの原料となるのは、アオイ科ワタ属から採取されたワタの種子からとれる繊維(種子毛)です。表皮細胞が種子の周りを包み込むように成長しているため、綿花とも呼ばれています。

温暖で湿潤な地域はコットンの栽培に適しており、インドや中国、アメリカなど、あらゆる国で作られています。

コットンの原料となるのは、アオイ科ワタ属から採取されたワタの種子からとれる繊維(種子毛)です。

コットンの歴史

衣類や寝具などに使われるコットンは、生活に欠かせない素材といっても過言ではありません。コットンの歴史は長く、メキシコでは約8000年前から綿栽培をしていたのだそう。その後メキシコから世界中に渡り、日本へは8世紀に中国から輸入されて広まりました。15世紀以降に栽培が本格化したものの現在ではほぼ栽培されておらず、アメリカや中国、インドなどで生産されています。

コットンのメリット

コットンには多くのメリットがたくさんあります。

  • 吸水性・通気性に優れている
  • 肌触りが良く、風合いがなめらか
  • 染色がしやすく、発色も良い
  • 耐久性・耐熱性が高い
  • 夏は涼しく、冬は温かい
  • 比較的安く手に入る

天然繊維であるコットンは化学繊維の素材より吸水性・通気性に優れています。また、綿の繊維の中は空洞になっているため熱伝導率が低く、衣類や寝具にたまった熱が放出されにくい特徴もあります。冬は体温を外に放出することなく、温かさを保つことができるでしょう。

コットンは他の天然繊維より水に強いため、お手入れがしやすいのもポイント。さらに耐熱性にも優れており、アイロンをかけても縮みにくいのもメリットといえます。

天然繊維であるコットンは化学繊維の素材より吸水性・通気性に優れています。
綿の繊維の中は空洞になっているため熱伝導率が低く、衣類や寝具にたまった熱が放出されにくい特徴もあります。

コットンのデメリット

コットンにはメリットがある一方で、デメリットもあります。ただ品種や織り方、糸の太さ、繊維の長さによって変わります。

  • 洗濯で縮みやすい
  • 毛羽立ちしやすい
  • 乾きにくい

コットンは洗うと縮みやすく、摩擦によって毛羽立ちしやすいという特徴があります。また、コットンには吸水性が高いメリットがありますが、乾きにくいというデメリットもあります。

洗濯表示を確認してから適切な方法で洗濯する、乾燥方法を工夫するなど対策を講じることで縮みや毛羽立ちを抑えることができ、乾きやすくすることも可能です。

洗濯表示を確認、適切な方法で洗濯、乾燥方法を工夫するなどの対策で縮みや毛羽立ちを抑えることができます。

繊維の長さによるコットンの違い

一般的に毛足の長いコットンほど高級であり、毛足の短いコットンは安価で手に入りやすいといわれています。

短繊維種

10〜20㎜前後の毛足が短いコットンは短繊維種に分類されます。価格が安いうえに、繊維自体が丈夫でへたりにくい特徴があります。

繊維が短く紡績には不向きなため、クッションや布団などの中綿として使われることが多いでしょう。

中繊維種

中繊維種の長さは約21〜28㎜です。世界の綿生産量の約90%を占め、市場に流通するほとんどのコットン製品は中繊維種が使われています。

長繊維種・超長綿

30㎜以上のコットンは長繊維種、35㎜以上は超長綿と呼ばれます。収穫できる地域が限られているため、値段も高くなる傾向があります。

シルクのような光沢感と肌触りの良さがあり、一度使うと手放せなくなるほど魅力的です。

一般的に毛足の長いコットンほど高級であり、毛足の短いコットンは安価で手に入りやすいといわれています。

希少性の高い「世界3大コットン」

特に希少性が高いとされるギザコットン、スーピマコットン、新疆(しんきょう)綿の3つをそれぞれ紹介します。

ギザコットン

ギザコットンは、エジプトの北部にあるナイル川流域のギザ地方で栽培されています。ギザコットンの繊維長は長繊維種、場合によっては超長綿に値することも。

光沢感と優しい肌触りが特徴で、特に最高品質とされる「GIZA45」はシルクのような風合いがあります。

光沢感と優しい肌触りが特徴で、特に最高品質とされる「GIZA45」はシルクのような風合いがあります。

スーピマコットン

スーピマコットンは元々ペルーのアンデス山脈でのみ栽培されていました。現在はアメリカ南西部のテキサス、ニューメキシコ、アリゾナ、カリフォルニアで栽培された高級綿をピマコットン、スーピマ協会の基準をクリアした製品を「スーピマコットン」と呼んでいます。

毛羽立ちが少なく、絹のような光沢としなやかな風合い、ずっと触れていたくなる心地良さがあるため、「綿のカシミア」ともいわれています。

新疆綿(しんちょうめん)

中国の新疆ウイグル自治区で栽培される高品質のコットン。繊維が超長綿のなかでもひときわ長く、思わず頬ずりしたくなるソフトな感触が魅力です。

その他のコットンの種類

コットンには希少性の高いギザコットン、スーピマコットン、新疆綿を始め、さまざまな種類があります。コットンを生産している国は100カ国以上もあり、栽培する環境が違えば品種や質感も変わるのです。

海島綿(シーアイランドコットン)

海島綿は、ジャマイカやベリーズなど西インド諸島でのみ生産される長繊維のコットンです。希少性が高く、シルクのような上品な光沢感、カシミヤを思わせるような滑らかな肌触りを兼ね備えています。

アップランドコットン

コットン大国であるアメリカで栽培されています。アメリカのコットンといえば、アップランドコットンといっても過言ではないほど。強度に優れており、ニットウェアの素材としても使用されています。

デシコットン

アジア周辺諸国の在来種であるデシコットンは、短繊維種のコットンです。毛足が短く紡績には向いていないため、クッションや布団の中綿などに用いられることがほとんど。

インドコットン

インドコットンは繊維が太く、長さが短い特徴があります。ナチュラルでサラサラとした感触があり、通気性・吸湿性にも優れています。日本では夏場に利用する人が多いでしょう。

ブラジルコットン

ブラジルコットンはブラジルで作られるコットンの総称であり、半数以上は南部で作られています。中繊維種のブラジルコットンは、繊維が強いのが特徴です。

ペルーコットン

南アメリカのペルーで栽培されているコットン。ギザコットンに次ぐ長繊維で強度があり、ぬめりのある独特の風合いがあります。

ジンバブエコットン

ジンバブエコットンは、アフリカのジンバブエで栽培されるオーガニックコットンです。無農薬で栽培した綿花を一つひとつ手摘みで収穫したあと機械を使わずに紡績するため、繊維を傷めることなく上質な糸ができあがります。

ジンバブエコットンは、アフリカのジンバブエで栽培されるオーガニックコットンです。

オーストラリアコットン

オーストラリアコットンは品種改良や綿花収穫の完全機械化などの効率化が図られ、2021年には国別生産量で8位となりました。

ドワーフコットン

ドワーフコットンはアジア原産のコットンです。種や栽培キットを店やオンラインで見かけたことがある人もいるでしょう。


コットン選びで大切な綿番手とは?

番手とは糸の太さを表す単位のことです。数字が小さくなるほど太く、大きくなるほど細い糸と判断できるでしょう。細い糸のほうが高価になる傾向があります。

コットン選びで太さの目安になるのが綿番手で、1番手は「1ポンド(453.6グラム)の長さ840ヤード(768.1メートル)」となります。1ポンドの重さで1680ヤードの長さになるものは2番手となり、2番手の糸のほうが1番手より細い糸を意味するのです。

オーガニックコットンとは?

オーガニックコットンは農薬や化学肥料を使用せず、有機栽培で育てたワタを採取し、加工時も化学処理をせずに作られます。オーガニックコットンは環境負荷を最小限に抑えるだけでなく、労働の安全性や児童労働といった社会的ルールも重視しています。

GOTS(オーガニック・テキスタイル世界基準)によって制定されたオーガニック農法に従い、認証機関が定めた厳格な基準をクリアしたコットンのみが「オーガニックコットン」を名乗ることができるのです。例えば以下のような要件があります。

  • 合成化学物質を3年以上使用していない農地で、合成化学肥料を使わずに育てられたもの
  • 除草・害虫駆除は化学製品の入っていないものを使用する
オーガニックコットンは農薬や化学肥料を使用せず、有機栽培で育てたワタを採取し、加工時も化学処理をせずに作られます。

カラードコットンとは?

コットンは漂白したあとに染色するのが一般的です。一方、カラードコットンは天然で色がついています。そのため、色落ちや変色の心配がありません。肌に直接触れるものなので安心できますよね。

グリーンやブラウン系などカラーバリエーションは少ないものの、自然な風合いが好きな人にはおすすめの素材です。

コットン素材のおすすめ寝具

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毎日のようにお洗濯しても大丈夫、毛玉にもなりにくくいのでサラリと快適。生地の密度が高いので、ダニ・ホコリなどが通る隙間がなく、防虫剤を使うことなく防ダニ効果を発揮します。
[ 枕カバー/ 掛け布団カバー/ボックスシーツ ]

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シール織りコットンブランケット

シール織りコットンブランケット

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まとめ

コットンとはアオイ科ワタ属から採取されたワタの種子からとれる繊維のことです。その歴史は古く、約8000年前にメキシコで綿花栽培が始まり、今では多くの国が生産しています。

一般的に毛足の長いコットンは高級品であり、ギザコットン、スーピマコットン、新疆綿は世界三大コットンとして知られています。他にも海島綿やアップランドコットン、オーガニックコットンなど地域や栽培方法の異なるコットンがたくさんあります。

コットンは肌触りが良く、通気性・吸水性にも優れているため、衣類や寝具などに広く使われています。天然繊維のコットンは、赤ちゃんや敏感肌の人も安心して使える素材です。予算や使用する季節、好みの触り心地など自分に合ったコットンを使うと、生活がより快適になるでしょう。

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寝具専門店おすすめのマットレス

NERUSIA高弾性ウレタンマットレス

NERUSIA高弾性ウレタンマットレスは、 硬めのウレタンフォームがしっかりと身体を支えつつ、厚み2cmの中綿入りキルティングカバーによりフィット感のある寝心地を実現したマットレスです。

業界トップクラスの反発力73%の高弾性ウレタンが自然な寝返りをサポートしてくれるため、肩こりや腰痛、寝起きの疲れなどのお悩みをお持ちの方にもおすすめです。

キルティングカバーは夏面(吸汗速乾わた使用)と冬面(吸湿発熱わた使用)に分かれているため、1年中快適にご使用いただけます。防ダニ・抗菌・防臭加工を施しており、耐久性も高く、ロール状に三つ折りが可能など、マットレスに欲しい機能を全て詰め込んだ高品質・高機能マットレスに仕上がっています。圧縮梱包でお届けしますので、搬入の心配もいりません。

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エマ・マットレス

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「エマ・マットレス」は「寝ている時に腰の痛みで目が覚める」「寝るまでに時間がかかる」「十分に寝ていても疲れを感じる」といった悩みをお持ちの方におすすめなマットレスで、体圧分散性の高さと、通気性の良さが特徴です。寝返りもしやすいので身体の一点に負荷がかかることも少なくなります。

「エマ・マットレス」には100日のお試し期間が設けられているので気軽に試すことが出来るのもポイントです。耐用年数が高く、10年保証も付いているので、安心して購入することができます。

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「NELLマットレス」は「株式会社Morght」と老舗マットレス会社が共同開発したポケットコイルマットレスです。腰部分に硬めのポケットコイルを配置することで睡眠中の自然な寝返りをサポートしてくれるので、寝ている間に体にかかる負荷を軽減してくれます。また、薄いウレタンと不織布を交互に重ねた詰め物を使用ているので、通気性がよく、寝ている間の深部体温を下げ、気持ちのよい眠りを実現してくれます。

商品が到着してから120日のトライアル期間が設けられているのも嬉しいポイントです。特に、マットレスは実際に何日間か試してみないと寝心地などがわからないので、自分に合うマットレスを探している人はぜひ一度試してみてはいかがでしょうか。

SOMRESTA マットレス PREMIUM

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「SOMRESTAマットレスPREMIUM」は欧米有名ブランドにも劣らない高品質で、日本人に合った寝心地と豊富な機能を持ったプレミアム高反発マットレスです。

高い吸放湿性や消臭・抗菌防臭・防ダニ・低ホルムアルデヒドなどマットレスにあると安心の機能がたくさん詰め込まれています。キルティングカバーも外して洗うことが可能なので、衛生的に使用することができるのも嬉しいポイントです。また、日本のメーカーが企画から生産指示、輸入、直売まで一貫して行うため余計なコストが全てカットされており、 高品質でありながらお買い求め易いお値段になっています。

睡眠不足や不眠、腰痛、肩こり、寝つきが悪い、しっかり寝たはずなのに翌朝疲れている、などのお悩みがある方は是非一度試してみてはいかがでしょうか。

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