マットレスのクリーニング方法｜自分でできるクリーニングのコツ

一日の疲れを癒すベッドは、常に清潔に保ちたいところの一つです。しかし、カビや子どものおねしょなど、どうしたらよいかわからない汚れがついてしまうこともあるでしょう。

この記事では、マットレスのクリーニング方法を、汚れの原因別に7つ解説します。さらに、マットレスを長持ちさせる方法なども紹介するので、ぜひ参考にしてください。

マットレスは意外に汚れている

毎日敷きっぱなしになりがちなマットレスは、知らず知らずのうちに見えない汚れがつきやすい場所です。特に睡眠中は、コップ一杯分（200～500ml）ほどの寝汗をかくといわれているので、放置すると湿気によるカビや雑菌が繁殖してしまいます。

また、思わぬアクシデントにより汚れがついてしまった場合は、シミや劣化の原因になるため、すぐに対処しなければなりません。

マットレスの汚れ別クリーニング方法7つ

マットレスにつきやすい汚れ別に、クリーニング方法を7つ解説します。

カビ

カビは健康被害につながる恐れがあるので、見つけたらすぐに取り除きましょう。カビ取りに用意するものは、消毒用エタノールとスプレーボトル、タオルです。

1）スプレーボトルに入れたエタノールをカビに吹き付け、そのまま一時間ほど置いておく。
2）ぬるま湯で絞ったタオルを使い、トントンと叩くようにカビをふき取る。

ダニ

ダニは放っておくとどんどん増えてしまうので、異変を感じたらすぐに対処することが大切です。ダニは50℃以上で死滅するため、高温での洗濯・乾燥を行いましょう。

1）マットレスカバー（ボックスシーツ）を外し、洗濯してから乾燥機にかける。（50℃以上になる乾燥機で20分ほどが目安）
2）マットレス本体はダニ退治機能のある布団乾燥機などを使用してダニを死滅させる。
3）掃除機でダニの死骸を吸い取る。

※ ウレタンなど熱に弱い中材もあるので、布団乾燥機を使用する際は必ず事前に材質を確認してください。

ジュース

ジュースなどの飲み物をこぼしてしまった場合、すぐに対処すればシミになりません。こすると汚れが広がってしまうので、なるべくトントンと叩くように拭き取りましょう。

1）水で濡らして固く絞ったタオルを使い、飲み物の汚れに対して外側から中心へ叩くように拭く。
2）なかなか取れない場合、中性洗剤を水に混ぜてタオルを絞り、同じように拭き取る。
3）洗剤が残らないようしっかりと拭き取って乾燥させる。

おねしょ

おねしょは通常のシミと違い、臭いの原因にもなります。子どもがおねしょをしてしまったら、なるべく早い対処が大切です。クエン酸水（水200mlにクエン酸小さじ1杯）を、スプレーボトルに用意しましょう。

1）マットレスカバー（ボックスシーツ）を洗濯する。
2）マットレス本体の濡れている部分にタオルを押し当て、水分を吸水する。
3）十分に水分が取れたら、汚れた部分にクエン酸水をスプレーする。
4）タオルなどで水分を吸い取る。
5）臭いが取れるまで2～3の手順を繰り返す。
6）湿気が残らないようしっかりと乾燥させる。

寝汗のシミ

寝汗による黄色・茶色のシミには、重曹水（水100mlと重曹小さじ1杯）かセスキ炭酸ソーダ水（水500mlとセスキ炭酸ソーダ小さじ1杯）が効果的です。

1）重曹水かセスキ炭酸ソーダ水をスプレーボトルに入れ、シミ全体にスプレーして5分ほど置く。
2）上からタオルを押し当てるようにして、汚れと水分を吸水する。
3）シミが取れるまで繰り返す。

マットレスクリーニングサービスを利用する方法

自宅でもある程度の汚れは取れますが、一度にさっぱりときれいにしたい、丸洗いしたいと思うこともあるでしょう。その場合は、マットレスのクリーニングサービスを利用することがおすすめです。

マットレスは大きく持ち運びが難しいため、出張クリーニングサービスもあります。自宅まで洗浄しに来てくれるので、手間もかかりません。注意点として、クリーニングでは熱処理を行うので、熱に弱いウレタンやラテックスなどは頼めない場合があります。

相場は、キッズ・ベビーサイズが1万円前後から、シングル・ダブル・クイーンとサイズが上がるごとに3,000～4,000円ほど上がっていきます。一番大きいクイーンやキングサイズの場合、1万5,000円～2万円ほどかかると考えてよいでしょう。既に長年使っているマットレスであれば、費用や手間を考慮すると買い替えた方がよいケースもあります。

マットレスを長持ちさせるための方法4選

マットレスをなるべく長持ちさせるための方法を4つ紹介します。

掃除機をかける

掃除機をかけることは、最も基本的なお手入れです。マットレスはホコリやフケ、髪の毛など、様々な汚れが溜まりやすいです。特に頭周りやキルティングの隙間などは重点的にかけましょう。普通の掃除機で十分ですが、衛生のために布団用のヘッドを用意しましょう。

陰干しする

マットレスの大敵は湿気なので、定期的に陰干しをしましょう。窓を開け、室内の壁に立てかけるだけで十分です。ウレタンやラテックスなどの素材は熱に弱いため、直射日光に当たらないよう注意してください。

定期的に表裏・上下の入れ替え

ずっと同じ向きで使用していると、頭や腰などを乗せる圧がかかりやすい部分だけがへこんでしまいます。定期的に表裏・上下の入れ替えをすることは、マットレスを長持ちさせられるだけでなく、気持ちよい眠りにもつながります。2～3カ月ごとに入れ替えるようにしましょう。

防水シーツ・除湿シートを使う

マットレス自体の汚れを防ぐために、防水シーツや除湿敷きパッド、除湿シートの使用がおすすめです。湿気はマットレスの大敵ですが、防水シーツや除湿敷きパッドを使用していれば不意のアクシデントがあっても安心です。 また、除湿シートを使用すれば湿気が溜まる心配もありません。

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マットレスをクリーニングするときの注意点

マットレスをクリーニングするときの注意点を4つ解説します。

マットレスの説明書で取り扱い方法や素材を確認する

マットレスの汚れを取る前に、まず素材の確認が大切です。説明書には中材の素材やメンテナンス方法などが詳しく書いてあるので、マットレスを購入したら最初に確認します。使用されている素材によって注意点が異なるため、取り扱い方法についても確認しましょう。

高温のアイロンなど使わない

Webサイトによっては、マットレスのダニ退治に高温のアイロンやスチームなどをおすすめしていることがあります。確かにダニには高温が効果的ですが、マットレスの素材によっては劣化を早めてしまい、寝心地や肌触りが変わってしまうこともあるので、注意が必要です。

天日干しをしない

ウレタンやラテックスなどは熱に弱い素材なので、直射日光が当たる天日干しをすると変形する可能性があります。また、天日干しではマットレスのダニを退治するほどの効果は期待できないので、あまりメリットはないといえます。

使用年数が長い場合買い替えたほうがよいことも

マットレスの平均寿命は、10年ほどといわれています。古いマットレスをそのまま使用していると、圧がかかりやすい箇所からくたびれていき、身体の寝姿勢にも影響を及ぼします。寝づらさを感じたり、身体がゆがんだりしてしまう場合もあります。既に長期間マットレスを使用している場合は、買い替えを検討することをおすすめします。

マットレスを清潔に保ち良質な睡眠を

毎日使用するマットレスは汚れやすいものですが、常に清潔を保つことで快眠へとつながります。定期的なメンテナンスに加え、汚れてしまった際はなるべく早くクリーニングをしましょう。長期間使用して汚れやへたれが気になる場合は、買い替えをおすすめします。

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