来客用マットレスおすすめ4選｜選び方から保管方法まで紹介

家族や友人が自宅に泊まることを想定して、来客用マットレスの購入を検討している人も多いのではないでしょうか。しかし、使用頻度が少ない来客用マットレスは、日常使いのマットレスと比べて収納性やメンテナンス性などの求められる機能が異なるため、どれを選べばいいか悩むかもしれません。

そこで本記事では、来客用マットレスの種類と見るべきポイントを詳しく紹介します。おすすめの来客用マットレスもまとめているので、これから購入する予定がある人は、ぜひ参考にしてください。

来客用に使えるマットレス

来客用マットレスを大きく分けると、折りたたみマットレスとエアーマットレスがあります。ここでは、それぞれの特徴を詳しく紹介します。

折りたたみマットレス

折りたたみマットレスとは、コンパクトに折りたためるタイプのマットレスです。使わないときは、敷き布団のように折りたたんだり、ロール状にして収納できたりするので、部屋を広く使えるメリットがあります。

折りたたみマットレスは、収納方法によって以下の3種類に分けられます。

• セパレートタイプ
• ソファタイプ
• ロールタイプ

それぞれの特徴を詳しく見ていきましょう。

セパレートタイプ

セパレートタイプは、複数のブロックに分かれているタイプの折りたたみマットレスのことです。それぞれのブロックを重ねるように折りたたむことで、コンパクトに収納できます。セパレートタイプは折り目の数によって、以下のようにタイプ分けできます。

• 2つ折りタイプ
• 3つ折りタイプ
• 4つ折りタイプ
• 6つ折りタイプ

来客用に購入する場合は、腰の部分に折り目がこない3つ折りタイプがおすすめです。腰痛持ちの人でも身体への負担を感じにくく、通常の敷き布団のようにたためるため収納しやすいメリットがあります。

ソファタイプ

マットレスを収納するスペースがない場合は、ソファマットレスがおすすめです。来客がないときはソファとして使えるので、収納スペースを確保したり、布団を敷くために家具を移動させたりする必要がありません。

しかし、一般的なソファーより寝心地や座り心地が劣る傾向があるので、長時間座るのであればソファを購入するようにしましょう。

ロールマットレス

ロールマットは、くるくるとロール状にして収納するタイプのマットレスです。セパレートタイプやソファタイプのようにブロックごとに分かれていないので、折り目による不快感がありません。

エアーマットレス

エアーマットレスとは、空気を入れて膨らませるタイプのマットレスです。

使用しないときには小さく折りたたんで収納できるので、折りたたみマットレスより収納スペースが少なく済むメリットがあります。また、空気の量で硬さを調整できるので、好みの寝心地に合わせて使えるのも嬉しいポイントです。

ただし、エアーマットレスは、ビニールやゴムなどの素材で作られているので、独特の匂いや通気の悪さが気になるかもしれません。寝心地の悪さを感じたときは、敷きパッドを使ったり、布団カバーを敷いたりするようにしましょう。

来客用マットレスを選ぶポイント

来客用マットレスを選ぶ際は、以下のポイントに注目しましょう。

• 収納性
• 素材
• 厚み
• サイズと重さ
• メンテナンス性

収納性

使用頻度の低い来客用マットレスでは、収納のしやすさが重要な要素となります。

使わないときに収納するために来客用マットレスを購入したとしても、押し入れやクローゼットに入らなければ意味がありません。来客用マットレスを選ぶ際は、どれほどコンパクトになるのかを確認したうえで購入しましょう。

また、エアーマットレスのように空気を入れたり抜いたりしなければならないタイプは、収納する負担が大きくなってしまう可能性があります。来客マットレスを購入する前には、収納する手順や手間も確認することをおすすめします。

素材

マットレスには、さまざまな素材が使われており、下表のように特徴が異なります。

素材	硬さ	耐久性	通気性	寿命の目安	価格
低反発ウレタン	柔らかめ	△	△	約3～5年	◎
高反発ウレタン	硬め	〇	△	約5～7年	〇
高反発ファイバー	硬め	△	〇	約3～5年	△
ボンネルコイル	硬め	〇	〇	約10年	〇
ポケットコイル	柔らかめ	〇	〇	約10年	△
ラテックス	ふつう	〇	△	約6～8年	△

なお、ポケットコイル、ラテックスを使ったマットレスは価格が高く、重い傾向があるので、使用機会が少ない来客用には向いていないといえます。来客用として使うのであれば、ウレタンやファイバー素材を選ぶのがおすすめです。

厚み

マットレスが薄すぎると、底付き感が出たり、腰痛や肩こりの原因になったりするので、1枚もののマットレスであれば20cm以上が理想的とされています。

しかし、寝心地を優先して来客用マットレスを厚いものを選ぶと、収納性が下がってしまいます。そのため、来客用マットレスを選ぶ際は、寝心地と収納性のどちらの要素も考慮した10cmを目安にするのがおすすめです。ただし、体重によっては沈み込みが大きくなるので、来客者の体格がいい場合は、一時的に自身のマットレスと入れ替えるのも1つの手段です。

サイズと重さ

マットレスのサイズと重さは、収納性と寝心地に大きな影響を与える要素です。マットレスの重さは、サイズと素材によって以下のように異なります。

	シングル	セミダブル	ダブル
低反発ウレタン	4〜6kg	5〜7kg	6〜8kg
高反発ウレタン	3〜14kg	4〜14kg	5〜17kg
高反発ファイバー	6〜9kg	8〜11kg	9〜13kg
ボンネルコイル	13〜20kg	16〜21kg	17〜22kg
ポケットコイル	19〜24kg	23〜29kg	27〜33kg
ラテックス	8〜12kg	11〜14kg	13〜17kg

マットレスのサイズは、シングルが幅97cm×長さ195cm、セミダブルが幅120cm×長さ195cm、ダブルが幅140cm×長さ195cmとなります。サイズが大きくなるほど、収納性が下がりやすくなるので、収納スペースと合わせて確認することが大切です。

マットレスの重さは、厚みや構造によって異なるので、あくまでも目安として活用するようにしましょう。正確な重量を知りたい場合は、商品概要やタグを確認してみてください。

来客用マットレスが重すぎると、けがをしたり腰痛を引き起こしたりする可能性があるので、男性は26kg以下、女性は13kg以下を目安に選ぶのがおすすめです。力に自信がない人や高齢者の人は、10kg前後のマットレスを選びましょう。

メンテナンス性

長期保管が前提となる来客用マットレスは、収納前のメンテナンスが欠かせません。皮脂や汚れが付いたまま収納すると、ダニやカビが発生したり、へたりが早くなったりする原因になります。

マットレスカバーを取り付けられるタイプや、陰干しのときに自立するタイプを選べば、メンテナンスの負担を大きく軽減できます。来客用マットレスを長く使い続けるためにも、収納前のメンテナンスがしやすいものを選びましょう。

来客用マットレスのおすすめ4選！

来客用に不向きなマットレス

マットレスのなかには、来客用に適していないタイプもあります。どのようなマットレスが向いていないかを購入前に確認しておきましょう。

薄型マットレス

10cm未満の薄型マットレスは、コンパクトに収納できる反面、底付き感が出やすいのがデメリットです。アウトドアや車中泊などであれば問題なく使えますが、自宅で休んでもらう来客用としては不向きです。

コイルマットレス

重量のあるコイルマットレスは、収納するのが難しいため、来客用マットレスには不向きといえます。また、価格が比較的高い傾向があるので、使用機会の少ない来客用として使うことにコスパの悪さを感じることもあるでしょう。

来客用マットレスの保管方法

押し入れやクローゼットに入れている期間が長い来客用マットレスは、適切なメンテナンスをしたうえで保管することが大切です。保管方法を間違えると、ダニやカビが発生する原因になるので注意が必要です。

マットレスを保管する際は、ダニの忌避剤や除湿剤と一緒に専用の収納袋にしまっておくことで、ダニやカビの発生を抑えられます。これらのアイテムには、有効期限があるので、定期的に入れ替えたり、マットレスの状況を確認したりするようにしましょう。

まとめ

来客用マットレスを購入する際は寝心地だけでなく、収納性やメンテナンス性にも注目しましょう。また、薄型マットレスやコイルマットレスのように来客用マットレスに向いていないタイプがあるので、来客の頻度や状況に合わせて選ぶのが大切です。

来客用マットレスを長く使い続けるためには、収納前のメンテナンスが欠かせません。マットレスの洗濯表示を確認しながら、適切なメンテナンスをしたうえで保管するようにしましょう。