毛布クリーニングの頻度・料金を徹底解説！自宅洗いから宅配まで4つの方法とお手入れのコツ

大きな毛布は、汚れやにおい、ダニなどが気になっても、洗濯やクリーニングに出す手間を考えると迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。ですが、清潔な毛布で過ごすと快適な睡眠はもちろん、衛生面の安心感も得られます。この記事では、クリーニング店、宅配クリーニング、コインランドリー、自宅で洗うという4つの方法の特徴とメリット・デメリットを徹底比較。さらに、毛布を洗う頻度や料金の相場、洗い方の手順やポイントも解説します。目的や予算、時間に合わせて自分にぴったりの方法を見つけましょう。

毛布をクリーニングする頻度はどれぐらい？

使用状況によりますが、毛布は最低でも1～2年に1回はクリーニングするのがおすすめです。ダニやカビ、皮脂汚れなどの発生を抑えるためにも、衣替えなどのシーズン切り替え時に合わせて定期的にお手入れをしておきましょう。特にシーズンオフに収納するときはクリーニングしてからしまうと清潔さを保ちやすいです。

毛布をクリーニングする方法は4つ

毛布のクリーニング方法には「クリーニング店」「宅配クリーニング」「コインランドリー」「自宅で洗う」の4つがあります。それぞれにかかる手間や費用、仕上がりなどが異なるため、自分のライフスタイルや予算に合わせて選ぶのがおすすめです。

クリーニング店に出す

街中にある一般的なクリーニング店に毛布を持ち込む方法です。スタッフに直接相談できるため、素材や汚れに合わせた洗い方やオプション（防ダニ加工など）を提案してもらえる場合もあります。車があれば複数枚の持ち込みも楽で、店舗によっては当日または翌日仕上げに対応しているところもあるので、急ぎのときにも便利です。

宅配クリーニングを利用する

宅配クリーニングは、ネットや電話で注文でき、専用バッグに毛布を入れれば自宅から発送・集荷してもらえます。仕上がった毛布は自宅に届くので、店舗に行く手間が一切かからないのが最大のメリットです。保管サービスを行っているところも多く、シーズンオフの収納をお任せできるのも魅力です。ただし、1～2週間程度かかることが多く、すぐに使いたい場合には不向きです。

コインランドリーを利用する

コインランドリーには大型の洗濯機や乾燥機が備わっていることが多いので、家の洗濯機に入らないサイズの毛布でも短時間で丸洗い＆乾燥できるのが大きなメリットです。高温乾燥することでダニ対策にもなり、タイミングを選べば1時間ほどで作業を完了できます。ただし、羊毛やシルクなど洗濯不可の素材には使えません。また、洗濯中は付き添う必要があるなど、時間拘束が発生しやすい点に注意しましょう。

自宅で洗う

家庭用洗剤やおしゃれ着洗い用の洗剤を使って自宅で洗濯する方法です。洗濯機や浴槽での手洗いなど洗い方を選べ、費用を安く抑えられる点も魅力です。ただし、素材やサイズによっては洗濯できない場合があります。また、乾かすスペースが必要になります。乾燥が不十分だとカビやにおいの原因になるので、天日干しや風通しのよい場所でしっかり乾かすことが大切です。

毛布のクリーニング方法別メリット・デメリット

次に、4つのクリーニング方法についてメリット・デメリットをまとめます。料金や時間、仕上がりの違いを比較して選びましょう。

クリーニング店

メリット

技術があるプロに任せられるので、しっかり汚れを落としてもらえるのが最大のメリットです。当日仕上げや翌日仕上げなど、早めの受け取りに対応している店舗もあります。オプションで防ダニ加工や撥水加工が選べるお店もあるため、ダニやカビが気になる方にもおすすめです。

デメリット

集荷・配達サービスがなければ、自分で店舗まで運ばなければなりません。車がないと複数枚を持ち込むのは大変です。また、大型洗濯物は追加料金が発生する場合があるので、料金設定を確認しましょう。

宅配クリーニング

メリット

自宅から発送・受け取りができるため、毛布を運ぶ手間が一切かかりません。布団・毛布専門の宅配クリーニングも多く、仕上がりの質が高いのも特徴です。保管サービスを利用すれば、最大9カ月程度はお店で保管してもらえます。

デメリット

ほかの方法と比べると費用が高くなりがちです。また、仕上がりまで2～3日から2週間ほどかかるため、すぐ使いたい場合は不便です。毛布1枚のみでは受け付けないなど、最低枚数が設定されている場合もあります。

コインランドリー

メリット

大容量の洗濯機・乾燥機が使えるため、短時間で複数枚を丸洗いでき、高温乾燥によるダニ対策も期待できます。価格もクリーニング店や宅配クリーニングと比べると比較的安いのが魅力です。

デメリット

洗えない素材（ウール・シルクなど）はNGの場合が多いです。また洗濯中はその場にいなければならず、時間を拘束されるのが難点です。パワーが強い洗濯機で生地が傷むリスクにも気をつけましょう。

自宅で洗濯

メリット

洗濯機が対応していれば、費用を最小限に抑えられ、好きなタイミングで洗えるのが魅力です。近所にコインランドリーやクリーニング店がない方にも便利な方法です。

デメリット

家庭用洗剤だけでは落としにくい頑固な汚れやシミには限界があります。加えて、大型サイズの毛布は洗濯機に入らない場合があるほか、干すスペースと時間の確保が必要です。乾燥が不十分だとカビや生乾きのにおいが発生しやすい点にも注意しましょう。

毛布のクリーニング方法を料金で比較

続いて、各クリーニング方法における料金相場を見てみましょう。あくまでも目安なので、地域や店舗、オプションの有無などによって変動があります。

クリーニング店は平均1,200円程度

毛布1枚1,000～2,000円ほどの料金設定が一般的です。厚み（1重・2重）や素材（化学繊維・天然繊維）、オプションの有無などによっても価格が変わります。まとめて出せば割引が適用されることもあるため、家族分をまとめて出したいときは見積もりを取ってみましょう。

宅配クリーニングは平均2,000円程度

宅配クリーニングの相場は、毛布1枚あたり1,000～3,000円ほどです。店舗によってはセット料金やキャンペーン価格が設定されていることもあります。保管サービスなどのオプションを利用する場合は、追加料金がかかるケースがあるため事前に確認しましょう。

コインランドリーは1,200円程度（洗濯＋乾燥）

洗濯だけなら数百円で済む場合が多いですが、乾燥機を使用すると合計1,200円前後になることが一般的です。容量の大きい洗濯機を使う場合は追加コストがかかることもあるため、利用前に料金表示をチェックしましょう。

洗濯機で洗うと30円～（洗濯のみ）

家庭用洗濯機を使用する場合、洗濯機の種類やコースによって異なりますが、電気代と水道代を合わせても数十円～100円程度です。ただし、乾燥機能を使ったり、部屋干しで乾燥に時間がかかったりすると、状況によってランニングコストは多少変動します。

毛布クリーニングにかかる日数はどれぐらい？

クリーニング方法によって仕上がりまでの日数や時間も変わります。急ぎで使いたい場合は方法選びが重要です。

1. クリーニング店：当日～1週間程度。店舗によっては当日仕上げに対応している場合もありますが、追加料金がかかるか事前に確認しておきましょう。
2. 宅配クリーニング：最短2～3日～2週間程度。集荷から配送までのやりとりがある分、時間がかかる傾向があります。
3. コインランドリー：1～2時間程度。洗濯機と乾燥機を使用する時間のみで完了します。
4. 自宅洗い：洗濯＆干す時間を含めると半日～1日以上。天日干しや風通しのよい場所でしっかり乾かすことが重要です。

プロにクリーニングしてもらったほうがいい毛布

毛布は自宅やコインランドリーでも洗えますが、プロに任せた方がいいケースもあります。大切な毛布を傷めずにしっかり汚れを落とすために、以下の場合はクリーニング店や宅配クリーニングに依頼するのがおすすめです。

風合いを保ちたい毛布

高級素材を使用した毛布や肌ざわりを重視している毛布は、プロの技術で洗ってもらうと安全です。乾燥も静止乾燥など生地にやさしい方法で仕上げてもらえるため、仕上がりが違ってきます。

ウールやシルクの毛布

ウールやシルクのようにデリケートな素材は家庭の洗濯機やコインランドリーで洗うと生地を傷める可能性が高いです。洗濯表示でも「手洗い不可」と指定されていることがほとんどなので、クリーニング店や宅配クリーニングに出す方が安心でしょう。

頑固な汚れがある毛布

皮脂汚れや食べこぼし、ペットの粗相など、長年の使用でついた頑固な汚れは家庭洗濯では落としきれない場合があります。プロなら部分洗いやシミ抜きに対応してもらえますが、汚れがひどい場合は追加料金がかかることもあるため、事前に相談しておくとよいでしょう。汚れや傷みが大きい場合は買い替えを検討するのも一つの手です。

買い替えのタイミングについては、こちらの記事で詳しく紹介しています。

毛布を自宅でクリーニングする方法

もっとも費用が安く、気軽にできるのが自宅洗いです。洗濯タグの表示や素材を確認して、洗えるかどうかをしっかりチェックしましょう。

洗濯できる毛布・できない毛布

家庭で洗濯できる毛布の素材は、アクリル、ポリエステル、マイヤーなどが代表的です。ウールを自宅洗いする場合は、やさしく手洗いできるかどうか洗濯表示を必ずチェックしてください。入ると思っても洗濯機の容量が足りずうまく回らないことがあるため、無理には詰め込まないよう注意しましょう。

洗濯機で洗う手順

自宅の洗濯機で毛布を洗う場合は、以下の流れを参考にしてください。洗濯表示で「洗濯機可」「手洗い可」などのマークがあるかを事前に必ず確認しましょう。

1. 物干し竿などに毛布をかけて軽くはたき、ブラシや掃除機で大きなホコリを落とす
2. 頑固な汚れがある部分は、洗剤を含ませて軽くもみ洗いをしておく
3. 洗濯ネットに入れて洗濯機へ。蛍光剤、漂白剤入り洗剤は色落ちの可能性があるため注意
4. 「毛布コース」や「おしゃれ着コース」など、優しい水流モードで洗濯をスタート
5. 洗濯後は形を整え、風通しの良い場所や天日干しでしっかり乾かす

洗濯機に入らない場合は、浴槽で洗う

洗濯機の容量を超える場合や、デリケートな素材の場合は、浴槽での手洗いがおすすめです。次のような手順で行いましょう。

1. 適温（40度程度）の湯をため、洗剤をよく溶かしてから毛布を入れる
2. 足踏みしたり手で押し洗いをして汚れを落とす
3. 湯を入れ替えてしっかりすすぎ、手や足で押して水気を切る
4. 浴室やベランダなどで干し、水分をある程度切ってから風通しの良い場所や天日干しで完全に乾かす

洗濯後の乾燥方法については、こちらの記事で詳しく紹介しています。

毛布のお手入れ方法

クリーニングに出すまでの期間をなるべく長く保つためにも、日常的なお手入れが大切です。カビやダニの対策にも効果があるため、こまめに取り入れてみましょう。

出しっぱなしにしない

毛布を広げっぱなしにしておくと、ほこりやハウスダストが溜まりやすくなります。寝具を使わない日中は布団やシーツなどと一緒に軽くたたむ、シーズンオフになったらすぐにクリーニングして収納するなど、清潔を保つ工夫が重要です。

毛布カバーを使う

「毛布カバー」を使うことで、皮脂や汗、ほこりが毛布に直接付着するのを軽減できます。カバー自体をこまめに洗う手間はありますが、本体を洗う回数が減り、毛布の劣化を遅らせることにもつながります。

消臭・除菌スプレーを使う

ニオイが気になったときや、あまり洗えないタイミングが続くときは、消臭・除菌スプレーを定期的に使用する方法もあります。効果は強くないため、補助的な対策として考え、定期的な洗濯やクリーニングとあわせて使うとよいでしょう。

お手入れしやすいアクリル毛布を選ぶ

洗いやすさを重視したい方は、アクリルやポリエステル素材の毛布を選ぶとよいでしょう。自宅の洗濯機でも洗いやすく、乾くのが早いという特徴があります。さらに雑菌やカビが繁殖しにくい素材も多いため、清潔を保ちやすいです。

買い替えも検討しよう

何度クリーニングしても落ちない汚れや劣化が進んだ毛布は、無理に使い続けると肌ざわりや保温性が損なわれるだけでなく、アレルギーの原因になることもあります。寿命が近い毛布は新しく買い替えるのも1つの手です。毛布の買い替え時期に関してはこちらの記事で詳しく紹介しています。

ご家庭で洗えるおすすめ毛布をご紹介

まとめ

毛布のクリーニング方法は主に4つあり、それぞれ費用や仕上がり、時間などに違いがあります。汚れの度合いや毛布の素材、手間やコストなどを考慮して選ぶことが大切です。こまめなお手入れによって清潔な状態を維持しやすくなりますが、毛布の劣化が進んだときは買い替えも検討しましょう。

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