寝る前にココアを飲むと本当に太る？ココアの効果や注意点などについて詳しく紹介

しっかり寝ても疲れが取れないといった悩みを抱えている人が多いのではないでしょうか。ぐっすり眠るためには寝る前にココアを飲むのが効果的ですが、寝る前に飲むと太るのではないかと不安に感じる人もいるでしょう。

そこで本記事では、寝る前のココアは本当に太るのか、ココアを飲んで得られる効果を紹介します。おすすめのココアの飲み方も紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。

夜寝る前にココアを飲むと本当に太る？

夜寝る前にココアを飲む場合、ピュアココアを選ぶと太りにくくなります。ココアには、調整ココアとピュアココアの2種類があり、調整ココアは甘くて飲みやすいイメージを持つ人も多いでしょう。しかし、調整ココアは糖分と乳製品が多く含まれているため、寝る前に飲むと太りやすくなってしまいます。

一方、糖分が含まれないピュアココアは、カカオポリフェノールや食物繊維（リグニン）による脂肪燃焼や便秘解消の効果があります。良質な睡眠をもたらすトリプトファンの含有量も多く、睡眠中の脂肪燃焼効果にも期待できるでしょう。

寝る前にココアを飲むことで得られる効果

寝る前にココアを飲むと、睡眠の質や疲労回復効果を高められる可能性があります。ここでは、寝る前にココアを飲むことで得られる効果を詳しく紹介します。

質の高い睡眠が得られる

ココアには自律神経の乱れを整えるテオブロミンという成分が含まれているため、睡眠の質を高められる可能性があります。自律神経が整うと心身がリラックスした状態となるため、入眠しやすかったり、眠りが深くなったりする効果が期待できるでしょう。

疲労回復効果がある

ココアに含まれるテオブロミンには、血流を促進させる作用があるため、睡眠中の疲労回復効果が見込めます。さらに、一般的なココアに含まれている糖質は、筋肉にたまった疲労物質を取り除いてくれるので、効率よく身体を休めることができるでしょう。

腸内改善効果がある

ココアに含まれている食物繊維「リグニン」には、便の量を増やして体外に排泄しやすくする働きがあるので、便秘を改善させる効果が期待できます。また、リグニンには酸やアルカリに強い性質があるため、胃や大腸などの消化器で吸収されることなく、約80%が便として排出されます。便秘を改善させる作用が大腸までダイレクトに届くので、腸内改善をしたい方はぜひ取り入れてみましょう。

寝る前のココアはニキビ予防にも期待できる

ココアに含まれるカカオポリフェノールは、ニキビやシミ、老化の原因となる活性酸素を除去する働きがあります。強い抗酸化力があるカカオポリフェノールには、紫外線のダメージから肌を守る働きがあるため、アンチエイジングや美肌にも効果的です。

寝る前におすすめのココアの飲み方4選

寝る前にピュアココアを飲みたいと考えていても、苦みが気になって飲みにくいと感じる人も多いでしょう。ここでは、牛乳や豆乳などを混ぜるココアのおすすめの飲み方を紹介します。

牛乳で飲む

ニキビなどの肌トラブルに悩んでいる人は、ピュアココアと牛乳を組み合わせるのがおすすめです。牛乳に含まれるビタミンAは、肌の乾燥を防ぎ、潤いと弾力を与えてくれる効果があります。

ココアの豊富な栄養素とともに、牛乳に含まれるカルシウムを同時に摂取できるのも嬉しいポイントです。

豆乳で飲む

ダイエット中で体重増加が気になる人は、ピュアココアと豆乳の組み合わせがおすすめです。豆乳の原料となっている大豆は、体内での吸収率が高いため、飲むと満腹感を得られやすい特長があります。牛乳に比べて糖質と脂質が低いので、カロリー制限している人にも飲みやすいといえるでしょう。

きなこを混ぜて飲む

きなこは豊富なビタミンやミネラルが含まれており、栄養価の高い食品です。タンパク質やイソフラボン、オリゴ糖、食物繊維も含まれており、ココアに入れることで腸内環境改善や貧血予防といった健康だけでなく、美容効果も期待できます。ピュアココアの苦みが気になる人は、きなこを混ぜるとほんのり甘みが出て飲みやすくなるでしょう。

はちみつを入れて飲む

ピュアココアに甘味を足したい人は、はちみつを入れるのがおすすめです。はちみつは砂糖に比べて低カロリーなので、夜寝る前に飲むと太らないか心配という人も安心して飲めます。はちみつに含まれているブドウ糖の効果によって、疲労回復効果も期待できるでしょう。

要注意！寝る前にココアを飲むなら気をつけたいポイント

寝る前のココアは健康・美容効果がある一方で、飲む際に気を付けなければならない注意点があります。寝る前のココアで睡眠の質を低下させてしまう可能性もあるので、必ず確認しておきましょう。

就寝60〜120分前に飲む

寝る前にココアを飲む際は、寝る直前ではなく就寝の60〜120分前に飲むことが大切です。トリプトファンの快眠効果は、体内に取り入れてから60〜120分後に発揮されるといわれています。睡眠の質を高めるためにも、ココアを飲む時間に注意しましょう。

カフェイン入りのため飲みすぎない

ココアには、覚醒作用のあるカフェインが含まれています。コーヒーほど多く含まれていませんが、飲みすぎると眠れなくなる可能性があるので注意が必要です。

カフェインの含まれていないココアを飲みたい人は、ノンカフェインのココア風パウダーがおすすめです。カフェインで眠れなくなるのが不安という人は、ぜひ試してみてください。

歯磨きを忘れない

糖分が含まれていないピュアココアであれば虫歯になる心配はありません。しかし、牛乳やはちみつなどの糖分が含まれる食品を混ぜると、虫歯になる可能性があります。

また、ココアに含まれるポリフェノールは、唾液中のたんぱく質と結合してステインと呼ばれる着色汚れの原因になります。歯の黄ばみや虫歯を防ぐためにも、ココアを飲んだ後は歯磨きを忘れないようにしましょう。

ココアを飲む以外で良質な睡眠をとるためには？

睡眠の質を高めるためには、ココアを飲むだけでなく、以下のような習慣を取り入れてみるのがおすすめです。

• 寝る前に軽く身体を動かす
• 就寝1～2時間前に入浴する
• 就寝前に温かい飲み物を飲む
• 夕食は就寝2～3時間前までに済ませる
• リラックスする
• 自分に合った寝具を使用する

寝る前に軽く身体を動かす

良質な睡眠を取りたい人は、寝る前にストレッチをして軽く身体を動かすとよいでしょう。首をもんだり、腕回しをしたりすると、身体の緊張がほぐれて入眠しやすくなります。暗めの部屋で深呼吸をしながらストレッチをすると、自然と眠気を感じられるようになるでしょう。

就寝1～2時間前に入浴する

人の身体は体内の深部体温が低くなったタイミングに眠気を感じる仕組みになっています。そのため、入浴によって深部体温が上昇した後、深部体温が下がる1〜2時間後に布団に入るとスムーズに入眠しやすくなります。ただし、熱すぎるお湯に入ると、交感神経が活性化されて目が覚めてしまうので、38〜40℃のぬるま湯につかるのがおすすめです。

快眠や疲労回復におすすめの入浴法は、こちらの記事で詳しく紹介しています。

お風呂は寝る前に入るのがいい？効果やタイミング、おすすめの入浴法を紹介！

就寝前に温かい飲み物を飲む

温かい飲み物で体温を上昇させると、深部体温が下がっていくタイミングで自然な眠気を感じられます。スムーズに入眠するためにも、寝る前に温かい飲み物を飲んで、体温を上げておきましょう。ココア以外にホットミルク、白湯などを飲むのも効果的です。

夕食は就寝2〜3時間前までに済ませる

寝る直前に食事をとると、身体が疲労回復より消化活動を優先させてしまうため、眠りが浅くなったり目が覚めやすくなったりする可能性があります。また、夜間は消化酵素が減少するため、消化しきれなかった食物が胃に残り、胃もたれにつながってしまうことも考えられます。

消化活動は一般的に2〜3時間かかるため、それに合わせて食事を済ませておくとよいでしょう。

リラックスする

ストレスを強く感じると、身体が常に緊張している状態となり、寝付きが悪くなってしまいます。就寝前はできるだけリラックスできるように、アロマやヒーリングミュージックなどの自分に合ったリラックス方法を見つけておくとよいでしょう。

自分に合った寝具を使用する

枕やマットレスなどの寝具が身体に合っていないと、寝心地や寝起きが悪くなってしまうので、自分に合った寝具を使うことが大切です。

枕を選ぶ際は、背骨のS字カーブを保つことができる高さで、寝返りを打ったときに頭が落ちない頭3つ分の横幅を目安に選びましょう。マットレスは柔らかすぎず硬すぎない、体圧分散に優れたものがおすすめです。

睡眠の質改善におすすめのマットレス2選

睡眠の質改善におすすめの枕3選！

まとめ

寝る前にココアを飲むと、睡眠の質や疲労回復効果を高められる可能性があります。アンチエイジングや美肌に効果的な成分も含まれているので、お肌のトラブルに悩んでいる人は、ぜひ試してみましょう。

調整ココアは糖分が多く含まれているため、寝る前には糖分が含まれていないピュアココアがおすすめです。ピュアココアの苦味で飲みにくさを感じている人は、牛乳や豆乳を混ぜてみるとよいでしょう。