公開日:2023.06.07
更新日:2023.07.06
目次
入浴には心身をリラックスさせる効果があると言われています。お風呂に浸かって心地よくなると、眠気を感じる人もいるでしょう。しかし入浴中にそのまま寝落ちしてしまうと、溺れる危険があるので注意が必要です。
本記事では、お風呂で寝てしまう危険性や眠気が訪れる理由、寝るのを避けるための対策を詳しく解説します。お風呂で寝てしまう人は、ぜひ参考にしてみてください。
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お風呂に浸かると身体が温まって緊張がほぐれるため、ウトウトしてしまうケースがあります。多くの人は顔が水面についたときに目覚めるものですが、目覚めずにそのまま湯船に沈んでしまうと溺れる可能性があるため、非常に危険です。入浴中に寝てしまわないよう十分注意しましょう。
入浴中に湯船で寝てしまうケースは、一般的な睡眠とは異なり、失神している状態に近いと言われています。お風呂で身体が温まって血管が拡張すると、血圧が下がり、脳に酸素を運ぶ血液が足りなくなってしまい、脳が酸欠状態になると考えられています。酸欠が続くと意識が低下したり、失神したりする可能性があるので注意が必要です。
お風呂で寝てしまった場合、どんな症状が起こりやすいのでしょうか。主に3つありますので、それぞれ1つずつ解説します。
のぼせは頭や顔、身体に異常な熱感が起こった状態を指します。湯船に浸かって体温が上がると血管が拡張すると言われていますが、入浴後は血管が収縮するのが一般的です。しかし収縮する働きが弱いと、のぼせた状態になる場合があります。のぼせやすい人はお風呂の温度を下げたり、入浴時間を短くしたりするなど調整するとよいでしょう。
体内の水分が不足して不調をきたしている状態を脱水症状と言います。入浴中、人の身体は上昇した体温を下げようと汗をかきやすく、体内の水分が失われやすい状態になっています。脱水症状などを引き起こす可能性が高くなるので、注意が必要です。入浴前はしっかりと水分補給するようにしましょう。
溺水は水中で窒息したり、呼吸ができなくなったりしたときに起こる状態を指します。湯船に浸かっている最中に寝てしまい、顔が水中に沈んでも目が覚めない場合は溺水する危険があります。睡眠不足などで眠気を感じるときは、入浴を控えることも大切です。お風呂で寝るのを避けるための対策については、あとで詳しく紹介します。
「人口動態調査」によると、浴槽内での溺死及び溺水の死亡者数は、2017年に5,499人に達しました。2021年の溺死及び溺水の死亡者数は4,997人で、依然として高い水準で推移しているため、溺死につながる溺水事故はとても多いと言えます。(参考:政府統計の総合窓口(e-Stat)「人口動態調査 人口動態統計 確定数 死亡」)湯船に浸かっている最中に寝落ちして溺水してしまうと、最悪の場合、溺死する可能性があるため注意が必要です。
お風呂で寝るのを避ける方法はあるのでしょうか。主に3つの対策がありますので、それぞれチェックしていきましょう。
お風呂でウトウトしてしまう場合、お湯の温度と入浴時間が関係していると考えられます。お湯が熱すぎるとのぼせやすく、ぬるすぎると長風呂になりやすい傾向にあります。安全に入浴するためには、お湯の温度は40℃以下で、入浴時間は15分以内を目安にするとよいでしょう。
入浴は湯船に浸かるのではなく、シャワーで済ませるのも1つの方法です。普段は湯船にしっかりと浸かり、睡眠不足などで眠気を感じる場合はシャワーにするのがおすすめです。体調に合わせて入浴方法を選ぶとよいでしょう。
飲酒直後は一時的に血圧が低下すると言われていますが、お湯に浸かっているときも同じく血圧が低下する傾向にあります。飲酒後に入浴した場合、二重に血圧が下がり、脳が酸欠状態になって、寝落ちしてしまうリスクが高まると考えられます。飲酒後の入浴は避けたほうがよいでしょう。
人の身体は、日中や活動するときには交感神経が優位になり、夜間や休息するときには副交感神経が優位になると言われています。入浴すると身体の緊張がほぐれ、副交感神経が優位になるとされているため、スムーズな入眠が促されて良質な睡眠につながるでしょう。
体温と睡眠には深い関係があり、人の身体は深部体温が下がると副交感神経が優位になり、リラックスモードに切り替わって眠りやすくなると言われています。また、深い睡眠のときほど放熱が活発になるため、発汗が促されて体温が大きく低下すると考えられています。
良質な睡眠を得るためには、湯船にしっかりと浸かる入浴がおすすめです。具体的な入浴方法を3つ紹介しますので、ぜひ実践してみてください。
就寝の90〜120分前に入浴して深部体温を一時的に上げておくと、入浴後の体温が下がるタイミングで眠気が訪れやすくなると言われています。良質な睡眠につながるように、就寝時間に合わせて入浴するのがポイントです。
質の良い睡眠をとるためには、38℃のぬるめのお湯に30分程度浸かるのがおすすめです。副交感神経が優位になりやすく、リラックス効果が期待できます。ただしお湯が熱すぎたり、入浴時間が長すぎたりすると、交感神経が活発になって覚醒してしまう可能性があるので、注意が必要です。
温冷交代入浴は、古来よりヨーロッパで行われてきた温泉療法の1つだと言われていて、温かいお湯と冷たい水に交互に浸かったり、お湯と水のシャワーを交互に浴びたりする入浴法です。温冷効果によって、短時間で血管が拡張・収縮されるため、血流がよくなり、疲れがとれやすくなると言われています。さらに自律神経の乱れを整える効果も期待できるため、睡眠の質の向上につながるでしょう。
入浴後の過ごし方も睡眠の質につながる大事なポイントです。寝室の明かりを落としたり、音楽のボリュームを控えめにしたりして、光や音に気を配るとよいでしょう。入浴後は、心身がリラックスできる環境で過ごすことが大切です。
入浴中に寝てしまうケースは、一般的な睡眠とは異なり、失神している状態に近いと言われています。のぼせや脱水症状、溺水につながる危険があるので注意が必要です。お風呂で寝てしまう人は、お湯をぬるめにして入浴時間を短縮したり、シャワーで済ませたり、飲酒後の入浴を避けたりして対策しましょう。そのほか、睡眠不足のときも寝落ちする危険があるので、お風呂に浸かるのは控えたほうが賢明です。日頃から良質な睡眠をとれるように、入浴後はリラックスできる環境で過ごすことを意識しつつ、寝具にもこだわってみてはいかがでしょうか。
NERUSIA高弾性ウレタンマットレスは、 硬めのウレタンフォームがしっかりと身体を支えつつ、厚み2cmの中綿入りキルティングカバーによりフィット感のある寝心地を実現したマットレスです。
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