マットレスの奥に潜むダニの正しい駆除方法・予防の仕方とは？

寝ている間にホコリやフケが溜まりやすいマットレスは、ダニが生息しやすい場所となります。
マットレスを清潔に保つためにも、定期的なダニ対策が大切です。この記事ではマットレスのダニ駆除方法と予防方法を詳しく解説しています。ダニが発生やすい環境・健康被害・ダニ予防用グッズなども紹介しているので、参考にしてください。

ダニの特徴・引き起こされる健康被害とは？

ダニの特徴と引き起こされる健康被害について解説します。

ダニが生息しやすい環境とは？

高温多湿の環境（気温20～30℃、湿度60～50％）は、ダニにとって生息しやすい環境です。現代の住宅は気密性が高いため、梅雨はもちろん、冬の暖房の効いた室内も高温多湿となり、ダニの発生する条件を満たしています。

また、 ダニは、食べかす・ホコリ・人間のフケなどをエサとしています。そのため、布団やマットレスは、ダニが生息しやすい場所となります。カーペット・ソファ・畳・クローゼットも、ダニが生息しやすいです。ダニの平均寿命は約3カ月前後ですが、生きている間に100個程の卵を生み大量に増え続けます。

ダニによって起こる健康被害

ダニが原因で起こる主な健康被害は3つ紹介します。

かゆみや炎症

ダニが人間の皮膚を刺すことにより、かゆみや炎症を引き起こします。痒み・炎症は、蚊と比べて長く続きます。

アレルギー症状

ダニによる健康被害としてとても多いのが、気管支喘息・アトピー性皮膚炎・アレルギー性鼻炎などのアレルギー症状です。布団に溜まったダニの死骸・フンを、口から吸い込むことで発症します。アレルギー症状が出ないように、ダニ対策を怠らないようにしましょう。

マットレスのダニ駆除の正しい順番とは？

マットレスのダニを駆除する正しい順番は、「ダニの退治→死骸・フンの除去→ダニの再発生防止」です。それぞれの対策を中途半端に行うと、すべての効果が減少することになります。

ダニの除去は、必ずダニを退治してから行いましょう。

生きたダニはマットレスの内部までもぐりこんでいるため、掃除機で吸引しても完全に除去することは難しいです。ダニの退治と死骸・フンの除去が完了してから、再発生を防止することが非常に重要です。

マットレスにいるダニの駆除方法

マットレスに発生してしまったダニの駆除方法について解説します。

側生地がはずせるなら高温で洗濯・乾燥する

マットレスの側生地がはずせる場合は、60℃～70℃の熱湯で洗濯したり、乾燥機で30分以上乾燥させたりすることでダニを退治できます。ダニは熱に弱いため、50℃以上の熱を10分以上与え続ければ退治できるといわれています。洗濯・乾燥する前に、側生地が高温での洗濯・乾燥に耐えられるかを事前に必ず確認しておきましょう。

マットレス用のダニ駆除薬剤を使う

市販のマットレス用のダニ駆除薬剤を使いましょう。ダニ退治用のグッズにはたくさんの種類がありますが、必ず寝具用を使いましょう。敏感肌の人は、肌荒れなどのトラブルが起きる恐れがあるため、注意書きを必ず確認することをおすすめします。

布団乾燥機にかける

布団乾燥機にかけることで、乾燥させられるため、マットレスのダニは減ります。側生地が外して洗濯できない場合におすすめします。ダニは暗い場所に移動する性質があるため、部屋の電気を消し、ダニが表面へ出てくるのを1時間ほど待ってから、布団乾燥機にかけると効果的です。

一度布団乾燥機にかけるだけではダニを駆除しきれないため、2～3日連続して行うとよいでしょう。マットレス本体を布団乾燥機にかける場合は、高温での処理が可能かを事前に確認しておくとよいです。

■ ダニ対策におすすめの布団乾燥機

ダニ退治後に掃除機でダニアレルゲンを除去する

ダニ退治後には、掃除機で死骸・フンなどのアレルゲンを除去しましょう。死骸・フンを放置すると、口から吸いこむことにより、様々なアレルギー症状が引き起こされる可能性があります。生きたダニを掃除機で完全に除去することは難しいため、ダニ退治後に行うと効果的です。

窓際に立てかけて乾燥させる

マットレスの湿気は、底の方に溜まりやすいため、定期的に窓際に立てかけて乾燥させると効果的にダニ退治ができます。ダニが発生する原因の1つである湿気をなくすことは重要です。マットレスに湿気をためないよう、常に心がけましょう。

クリーニング業者に駆除してもらう

自力の駆除ではきりがないときには、クリーニング業者に駆除してもらうこともできます。費用はかかりますが、プロの技術でしっかりダニの駆除を行ってくれます。マットレス自体の汚れも綺麗にしてもらえるので、汚れが気になってきたときなどはクリーニングに出しましょう。

ダニの再発生を予防する方法・おすすめグッズは？

ダニの再発生を予防する方法とおすすめグッズを紹介します。

防水加工のダニ予防シートを使用する

防水加工されたダニ予防シートは、気軽に使えるのでおすすめです。布団やマットレスの下に置くだけで、簡単にダニを捕獲できます。ダニ予防シートには、香りでおびき寄せて捕えるタイプ、ダニを乾燥させ死滅させるタイプ、忌避効果をもつタイプなどがあります。赤ちゃん・ペットの有無などを考慮し、生活スタイルにあったものを選びましょう。

防ダニ仕様のマットレスプロテクターを使う

マットレスプロテクターとは、防水機能が備わったマットレス専用のシートのことです。 防ダニ加工が施されたマットレスプロテクターを予めマットレスの上に敷いておくことで、マットレスをダニや汚れから保護することが出来ます。また、マットレスプロテクターは気軽にお洗濯できるので、マットレスに掃除機をかけたりする掃除の手間も省けます。

除湿効果のある敷きパッドを使う

除湿効果のある敷きパッドを使えば、寝ている間の汗や湿気を除去してくれるため、ダニの予防につながります。湿気のない寝具は、ダニが発生しにくいだけでなく、寝苦しさの改善にも効果があります。

ダニ予防のスプレーをかける

ダニ予防のスプレーをマットレスに直接かけることで、ダニの発生を防ぐことができます。また、人体にも無害であるため、気軽に安心して使うことができます。布団・マットレス以外に、布団・ソファ・カーペット・ぬいぐるみなどにも使用できるため、ダニ予防シートと並んで人気のグッズです。

置くタイプのダニ忌避剤を使用する

布団の下やベッド周りなどに置くタイプの忌避剤を使用するのもおすすめです。無香・微香タイプもありますが、ほとんどが香りのついているタイプなので、香料やハーブの香りが苦手な人は注意が必要です。ゲル・液体などの種類があるため、好みに応じて選びましょう。

室内をよく換気する

天気の良い日は窓を開けて、室内をよく換気をすると、部屋中のダニ発生を防止できます。掛け布団はめくっておくと風通しがよくなり、湿気が溜まりにくくなります。

シーツはこまめに洗濯する

シーツはこまめに洗濯して、清潔に保つようにしましょう。ダニのエサとなるフケ・ホコリなどを溜めないようにすると、ダニの発生は防ぐことができます。ダニが発生しやすい高温多湿の季節は、いつもより洗濯する回数を増やすとよいでしょう。

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布団に潜むダニも退治することが重要

マットレスにダニが発生した場合、布団に潜むダニも同時に退治する必要があります。

高温乾燥で布団奥のダニも駆除！

布団乾燥機などを使い、高温乾燥で布団奥のダニも駆除してしまいましょう。マットレスについたダニは、布団にも移動するため、マットレスだけでなく、布団のダニも退治しましょう。布団のダニ駆除もマットレスと同様で、ダニ退治後に、死骸・フンなどを掃除機で取り除きます。

防ダニ機能付きの布団を使うのもおすすめ

まとめ

マットレスのダニ対策を効果的に行うためにも、必ず「駆除→除去→予防」の順で行いましょう。フケ・ホコリなどが溜まっているマットレスは、ダニが発生しやすいです。ダニは湿気も好むため、寝具や室内には湿気が溜まらないように、普段から気をつけることをおすすめします。

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