高反発マットレスは腰痛によい？マットレスの選び方を詳しく紹介

ベッドマットレスは、コイルやウレタン、低反発や高反発など、素材にも機能にもさまざまな種類があります。長く使うものだからこそ、自分と相性のよい最高のマットレスを選ぶ必要があります。選択肢が多くて選ぶことが難しいと感じている人に向けて、マットレスの種類とそれぞれの特徴、選び方のポイントを解説します。

マットレスの種類

マットレスの種類は、大きく分けて2分類4種と考えるとわかりやすいでしょう。分類としてはコイルのない「ノンコイル型」と、コイルのある「インコイル型」があります。ノンコイル型は低反発と高反発のものに分けられ、インコイル型はポケットコイルとボンネルコイルに分けられます。

高反発マットレス

高反発マットレスとは

反発、つまり「跳ね返す力」の強いマットレスのことを高反発マットレスといいます。ウレタン素材や網状の樹脂を利用してできており、かけた重みに反発し、しっかり支えるのが特徴です。寝心地は硬めですが、寝ていて沈み込み過ぎすぎないというのも魅力の一つです。

メリット

重みに反発するため、お尻部分が沈み込み過ぎず、立っているときに近い理想的な寝姿勢を保ちやすくなります。質のよい眠りには適度な寝返りが大事なのですが、高反発マットレスは寝返りがうちやすく、筋肉のコリや血行の滞り防止に役立ちます。

また、体圧が腰などの一点に集中するのを防ぐ、いわゆる体圧分散にも優れています。さらに、網状の樹脂でできているタイプは特に通気性がよいため、寝具に湿気がこもるのを防ぎ、質のよい睡眠につながるでしょう。

デメリット

特に通気性のよい網状樹脂のタイプは、そのせいで保温性が低くなり、冬場に寒さが気になるというユーザーもいます。また、低反発マットレスと比較して価格が高めのものが多いのも特徴です。

さらに、横を向いて寝ると、肩や腰骨などマットレスに接している部分だけで体を支えるように感じてしまい、不安定で寝にくい場合もあります。

高反発マットレスが向いている人

腰部分が沈みにくく、寝返りもうちやすい高反発マットレスは、体の一部分に長時間の負荷がかかりにくい構造です。そのため、肩こりや腰痛を持っている人に向いています。また、体重が軽いとフィット感を感じにくいため、体重50kg以上の一般的な体型の人向きともいえます。さらに、体の重みをよく支えるので、骨や筋肉がしっかりしているスポーツ選手にも、質のよい睡眠を得られると人気です。

低反発マットレス

低反発マットレスとは

反発、つまり「跳ね返す力」が弱いウレタン素材でできたマットレスのことで、かけた圧力や衝撃に反発せずに吸収し、ゆっくりと沈み込んでいくという特徴を持っています。また、かかった重みの形に添って沈み込んでいくため、フィット感があり、非常に柔らかいのも特徴です。

メリット

シルエットに沿って沈む低反発マットレスは、体形にかかわらず柔らかく包み込んでくれるので、まるで自分のために特注したような寝心地です。フィット感が非常によいため横向きに寝ると、肩や腰だけでなくくびれの部分なども支えてくれるので、安定感があります。

この「全体を支える」というのは、体圧分散にも効果的です。また、過度の寝返りがあると睡眠の質は悪くなるのですが、柔らかさとフィット感のある低反発素材は、寝返りの回数をおさえるというメリットがあります。

デメリット

質のよい睡眠のための寝返りは、適度であることがポイントです。寝返りの回数をおさえる低反発マットレスは、人によっては長時間同じ姿勢になり、肩こりや腰痛の原因になる可能性があります。また、重い部分ほどよく沈むため、特に腰部が沈み込んでしまい、くの字のような寝姿勢になる場合もあります。

さらに、密度の高い低反発素材は通気性が悪いので、夏場には暑く、寝具が湿気るように感じることもあります。また、他の種類のマットレスに比べ、耐久性がよくないのもネックです。

低反発マットレスが向いている人

まるで雲に横たわったような、柔らかく包み込まれる寝心地を求める人には、低反発マットレスが向いています。また、過度の寝返りなど、寝相の悪さを改善したい人にもぴったりです。寝返りが多くて布団をはいでしまい、風邪をひくなどのトラブルも避けられるでしょう。さらに、振動を吸収するため、寝返りで隣に寝ている人を起こすトラブルも起こりにくくなります。

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ポケットコイルマットレス

ポケットコイルマットレスとは

ひとつひとつ袋に包んだスプリングコイルを敷き詰めたような構造のマットレスを、ポケットコイルマットレスといいます。袋に包まれているため、隣のコイルとのつながりがなく、コイルごとにかけた圧力のぶん沈むとイメージするとわかりやすいでしょう。この構造から、面ではなく点で体を支えるようになっており、フィット感があるのが特徴です。

メリット

コイルを敷き詰めることで体を支える点が多くなり、安定した寝心地です。高品質なものは詰め物もしっかりしており、優れた弾力性で寝返りがうちやすく、体の一部分に長時間負担がかかるのを避けられます。さらに、点で体に接触し、腰や肩もしっかり支えるので体圧分散に優れ、質のよい睡眠をとりやすいといえます。

デメリット

品質の悪いものは耐久性が低く、すぐに体圧を支えられなくなってしまい、腰痛や肩こりの原因となることがあります。反面、高品質のものは価格が高くなる部分がネックです。また、しっかりとした作りのものほど重量があり、処分の際に一人では運べなかったり、処分場まで持ち込まなければいけなかったりする場合もあります。

ポケットコイルマットレスが向いている人

しっかりとしつつも柔らかめの寝心地を好む人には、ポケットコイルマットレスが向いているといえます。また、硬いマットレスではフィット感を得にくい、体重の軽い人や女性にもおすすめです。コイルが独立しているため、寝返りなどの振動が周りに響きにくいことから、同じマットレスに2人で寝る人にも向いています。

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ボンネルコイルマットレス

ボンネルコイルマットレスとは

スプリングコイル同士を連結させ、点ではなく面で体を支えるよう設計されたマットレスです。一般的な構造としては、不織布や綿、ウレタンなどを層にした詰め物が、上下からコイル部分をはさむように作られています。詰め物がパン、コイル部分が具のサンドイッチ状をイメージするとわかりやすいでしょう。

メリット

中央部分がコイルのため、通気性がよいのが特徴です。マットレスの湿気やカビが気になる人に人気があります。また、硬めの寝心地で、体のカーブにフィットしすぎないので適度な寝返りがうちやすく、質の高い睡眠を得られるでしょう。コイル同士を連結しているため、耐久性に優れるのもメリットです。

デメリット

コイル同士の連結構造により、隣の人の寝返りによる振動が伝わりやすいというデメリットがあります。また、品質のよくないものは詰め物が薄く、体が痛いほど硬いという場合もあります。さらに、重量があるので処分が大変というネックもあります。

ボンネルコイルマットレスが向いている人

硬めの寝心地のため、男性などある程度しっかりした体格の人のほうが向いています。また、腰など一部分だけが沈み込むことがなく、寝返りもうちやすいので、腰痛悪化を防止したい人にもおすすめです。

腰痛に悩む人におすすめのマットレスとは

腰痛悪化防止、という点から、おすすめのマットレスをまとめてみました。腰痛悪化防止のポイントは、重量のある腰部が沈み込まないこと、寝返りがうちやすく、長時間同じ部分に負荷をかけないことです。

この点から、硬めの寝心地で寝返りをうちやすい、高反発マットレスやボンネルコイルマットレスがおすすめといえます。しかし、硬すぎると体のくぼみ部分にフィットせず、肩や腰など出っ張った部分に負荷がかかるため、ほどよい硬さを選ぶことがポイントです。

マットレスを選ぶときのポイント

長く付き合えるマットレス選びのポイントは、実際に寝心地を試してみることです。寝具のショールームではベッドやマットレスの展示があり、寝転んでみることができます。通信販売などの理由で難しい場合は、メールや電話でアドバイザーに質問してみましょう。実際に使用した人の口コミも参考になります。

快適な睡眠のために マットレス以外の寝具について

マットレス以外の寝具にも気を配ると、より質のよい睡眠を得られます。快眠しやすい湿度を保つため、マットレスに直接シーツを敷くのではなく、ベッドパッドなどを利用しましょう。シーツは、毎晩コップ1杯ほどの汗を吸っているといわれているので、週1回を目安に洗濯しましょう。

寝心地改善に役立つおすすめ商品をご紹介

マットレス保護に役立つおすすめ商品をご紹介

マットレスの寿命と手入れの仕方

目安としては、低反発マットレスなら3～5年、高反発マットレスは6～8年、ポケットコイルやボンネルコイルのマットレスは長くても10年が寿命と言われています。ウレタン製マットレスは中央がへたるようになったら、コイル製のマットレスは、コイルがきしんだり背中にあたったりしてきたら買い替えましょう。

きちんと手入れすると、マットレスのもちもよくなります。へたりを防ぐには、定期的に上下や裏表を返し、重量のかかる部分を分散させると効果的です。汚れやダニの死骸などを除くため、こまめに掃除機をかけるのもポイントです。

まとめ

マットレスの種類やそれぞれのメリット、腰痛悪化を防ぐマットレス選びのポイントについて解説しました。50年以上の歴史がある「ビーナスベッド」では、日本最大級のショールームで、快眠アドバイザーのサポートを受けながらさまざまなマットレスの寝心地を試せるほか、通信販売での購入もネットショップ専門スタッフがサポートします。

また、 当店ではベッドやマットレスをご購入いただくと、設置場所までの移動と開梱、組立設置、大量に出るダンボールや発泡スチロールなどの梱包資材の処分まで、配送員が全ての作業を無料で行います。 時間の節約にもなり、組立に自信がない方も安心です。

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