安いマットレスおすすめ9選！価格帯別コスパ最強製品と失敗しない選び方

マットレスの購入を検討する際に「できるだけ価格を抑えたい」と考える人は多いのではないでしょうか。しかし、安さだけで選ぶと、寝心地の悪さや耐久性の低さから「買って後悔した」という経験につながりかねません。

そこで今回は、安いマットレスの選び方と購入する際の注意点、そしておすすめの商品を専門店の視点から紹介します。マットレス選びに後悔せず、予算内で快適な睡眠を手に入れるためのヒントとして、ぜひ参考にしてみてください。

安いマットレスの購入を検討すべきユーザー層

安価なマットレスは、主に一時的な使用や特定の条件を持つ人に適しています。ご自身の状況が当てはまるかチェックしてみましょう。

• 単身赴任や出張で一時的にマットレスが必要な人
• 来客用のマットレスを探している人
• 一時的にフロアに直置きしたい一人暮らしの学生や新社会人
• 寝心地の細部にこだわりがなく、コスト（費用対効果）を最優先する人

一時的な使用や処分を前提とする場合

単身赴任や出張など、使用期間が限定されている場合は、耐久性よりも初期の購入費用（価格）を抑えた方がトータルコストが安くなる場合があります。特に、引っ越しなどの際に処分する予定であれば、安いマットレスを選ぶのも一つの選択肢です。

来客用や収納性を重視する場合

使用頻度が少ない来客用のマットレスであれば、安い商品の中でも特に折りたたみマットレスがおすすめです。折りたたみタイプは低価格帯の商品が多く、使わない時は収納しやすく便利です。

ただし、来客とはいえ、身体を痛めない程度の品質は確保したいものです。底付き感が出ないよう、素材や厚み、硬さを確認することが大切です。

安いマットレスを選ぶ前に知っておきたい3つの注意点

価格を重視して購入する前に、安価なマットレスに共通する注意点（デメリット）を理解し、後悔を避けるための対策を立てましょう。

• 寝心地が悪く、睡眠の質が低下する可能性がある
• 耐久性が低く、早期の買い替えでトータルコストが高くなる可能性がある
• 身体への負担が大きく、肩や腰の痛みに繋がることがある

耐久性が低く「へたり」が早い製品が多い

安いマットレスはコストカットのために内部の素材の品質を落としているケースがあり、耐久性が低い傾向があります。購入して1〜2年で「へたってしまった」（弾力性が失われた）場合、マットレスの処分費や再購入費が余計にかかり、結果としてトータルコストが高くなる可能性があります。

マットレスの寿命やへたりに関してはこちらの記事で詳しく紹介しています。

マットレスのへたり・へこみの対処法3選！原因やへたりにくいマットレスも紹介

体圧分散性が低く、腰痛や肩こりを悪化させる可能性がある

品質の悪いマットレスは、身体の一部分、特に重い腰や肩に体重が集中しやすいため、寝姿勢が崩れやすく、肩こりや腰痛の原因となることがあります。また、耐久性が低いとへたりによって寝返りが打ちにくくなり、特定の部位への負担が集中してしまうのです。

腰痛や肩こりに悩む方は、安さだけでなく「体圧分散性」や「適切な硬さ」を重視して選びましょう。

安くても失敗しない！コスパ最強マットレスの選び方

安価なマットレスの中から、価格以上の価値を持つ「コスパ最強」の製品を見つけるために、特に注目すべき4つのチェックポイントを解説します。

1. 素材（種類）と耐久性の「目安」で選ぶ

マットレスの素材によって、価格帯、寝心地、耐久性に大きな違いが出ます。安さ重視であればウレタン系やボンネルコイルが候補となりますが、それぞれのメリット・デメリットを理解しておく必要があります。

素材	価格帯（目安）	特徴	耐久性の目安	安さで選ぶ時の注意点
低反発ウレタン	低価格帯（◎）	身体にフィットし、包み込むような寝心地。	短い（約3～5年）	通気性が低く、湿気やカビに注意が必要。
高反発ウレタン	比較的低価格帯（〇）	適度な反発力があり、寝返りしやすい。	普通（約5～7年）	低密度品はすぐにへたるため、後述の「密度」が重要。
ボンネルコイル	比較的低価格帯（〇）	連結コイルで硬めの寝心地。通気性が良い。	長い（約10年）	体圧分散性が劣り、振動が伝わりやすい。
ポケットコイル	中〜高価格帯（△）	コイルが独立し、体圧分散性と揺れにくさが高い。	長い（約10年）	安すぎる製品はコイルの品質が低く、耐久性に問題がある。

2. 底付きしない「厚み」と「密度」の基準で選ぶ

安いマットレスで最も起こりやすい失敗が「底付き感」です。底付き感とは、寝たときに床やベッドフレームの硬さを感じてしまうことです。これを防ぐため、以下の厚みを最低限の目安にしましょう。

• 1枚もの（ベッドフレーム使用）：厚み20cm以上がおすすめです。
• 折りたたみ（床直置き）：厚み10cm以上がおすすめです。

特にウレタン素材を選ぶ場合は、密度（D: デンシティ）も確認しましょう。密度が高いほど耐久性が高い傾向があり、長く使えるコスパの良いマットレスの目安となります。耐久性の高いウレタンの密度は、30D（30kg/㎥）以上を目安に選ぶことをおすすめします。

3. 好みの「硬さ（反発力）」を体格に合わせて選ぶ

硬さ（反発力）は、理想的な寝姿勢をキープするために非常に重要です。硬すぎる、または柔らかすぎるマットレスは、身体の一部に圧力が集中し、腰痛や肩こりの原因となります。

• 大柄な方・体重が重い方：身体が沈み込みすぎないよう、高反発や硬めのボンネルコイルなど、しっかりとした反発力で支えるタイプがおすすめです。
• 小柄な方・体重が軽い方：身体にフィットし、包み込むような低反発マットレスも選択肢に入ります。ただし、低反発を選ぶ際は寝返りがしやすいかを確認しましょう。

4. 通気性・衛生面と搬入方法をチェックする

湿気やカビが心配なフローリングに直置きする場合は、コイル系やファイバー系など、通気性に優れる素材を選びましょう。ウレタン素材の場合は、定期的な陰干しや布団乾燥機での湿気対策が必要です。

また、安いマットレスはネット通販で購入することが多いため、圧縮梱包で届き、一人でも搬入・移動がしやすいかどうかも重要なチェックポイントとなります。

【価格帯別】コスパ最強の安いマットレスおすすめ9選

ここでは、安くても品質が良く、長く使えるコスパに優れたおすすめのマットレスを価格帯別にいくつか紹介していきます。

※価格は全てシングルサイズの目安です

1万円未満で購入できるおすすめマットレス

3万円未満で購入できるおすすめマットレス

5万円未満で購入できるおすすめマットレス

安いマットレスを長く快適に使うためのメンテナンス方法

安いマットレスであっても、適切なメンテナンスを行うことで寿命を延ばし、寝心地の悪化を防ぐことができます。コストを抑えるためには、定期的なお手入れを習慣化することが大切です。

• ローテーションを行う：マットレスの上下や裏表を定期的に（月に1回程度）入れ替えることで、特定の部位への負荷集中を防ぎ、へたりを軽減できます。
• 陰干し・換気を行う：特にウレタンや低反発マットレスは通気性が低いため、壁に立てかけるなどして、定期的にマットレス内部の湿気を逃しましょう。カビ対策に効果的です。
• 洗濯表示を確認する：天日干しや水洗いが禁止されているマットレスもあるので、メンテナンスをする前に必ず洗濯表示の確認をしましょう。

安いマットレスの購入時によくある質問Q&A

Q. 安いマットレスは寿命が短いって本当ですか？

A. 一般的に、価格の安いマットレスは、高いマットレスと比べて使用されているウレタンやコイルの品質が低いものが多いため、寿命が短い傾向があります。素材や品質によっては1〜2年でへたってしまう可能性もあります。

長く使うためには、ウレタンの「密度30D以上」や「復元率96%以上」といった耐久性の基準を満たした商品を選び、定期的にメンテナンスをすることが大切です。

Q. 折りたたみマットレス（三つ折り）は寝心地が悪くなりますか？

A. 折りたたみマットレスは、リーズナブルな価格で収納や持ち運びがしやすいメリットがありますが、折り目部分の弾力性が失われやすく、底付き感が出やすいという問題があります。寝心地を最優先する場合は、折り目のない1枚もののマットレスを選びましょう。

Q. 使わなくなったマットレスの処分方法は？

A. 使わなくなったマットレスの主な処分方法は、以下のとおりです。

• 自治体のルールに従って粗大ごみとして捨てる
• 廃品回収業者に引き取ってもらう
• リサイクル業者や買い取り業者に依頼する
• 新しいマットレスの購入先の引き取りサービスを利用する

マットレスの処分方法の詳細は、こちらの記事で詳しく紹介しています。

マットレスの捨て方を徹底解説｜自治体回収から解体まで費用を抑える8つの方法

まとめ：安いマットレスでも品質基準とメンテナンスで長持ちさせる

安いマットレスは、単身赴任や来客用など、使用目的や期間が限定的な方にはおすすめできますが、毎日の快適な睡眠を目的とする場合は、安さだけでなく「耐久性」「厚み」「体圧分散性」といった品質基準を必ず確認しましょう。

特にウレタン素材では密度30D以上を目安とし、定期的なローテーションや陰干しによるメンテナンスを徹底することが、購入費用を抑えつつ、マットレスを長く使い続けるための鍵となります。本記事で紹介した選び方や価格帯別のおすすめ商品を参考に、予算内でコスパ最強のマットレスを見つけてください。