公開日:2023.11.28
更新日:2025.05.16
嫌な夢を見てぐっすり眠れなかったと感じる経験は、多くの方が一度はしているのではないでしょうか。このような状態が続く場合は、強いストレスや悪夢障害、あるいは精神疾患などが原因になっている可能性があります。本記事では、嫌な夢ばかり見るときの原因や対処法を中心に、精神状態との関係をわかりやすく解説していきます。悪夢に悩んでいる方はぜひ参考にしてみてください。
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嫌な夢を頻繁に見るときは、日常的なストレスや不安、さらには心的外傷後ストレス障害(PTSD)やうつ病といった精神疾患の影響を受けているケースが考えられます。また、単に睡眠習慣や生活リズムが乱れている場合でも悪夢を見やすくなることがあります。以下で原因を順を追って解説します。
人間の睡眠には、大きく「レム睡眠」と「ノンレム睡眠」があり、およそ90~120分周期で交互に繰り返されます。レム睡眠は身体が休んでいても脳がある程度活発に活動している「浅い睡眠」であり、多くの場合はこのレム睡眠中に夢を見ます。一方、ノンレム睡眠は脳も身体も深く休んでいる状態です。嫌な夢を見てしまうのは、脳が覚醒に近いレム睡眠時にストレスや不安が強く作用しているためと考えられています。
嫌な夢を繰り返し見ると、夜が怖くなって眠りを避けるようになり、不眠症状を引き起こす恐れがあります。睡眠不足になると日中の眠気や集中力低下を招き、仕事や学業へのモチベーションが下がる場合も多いです。また、悪夢の内容がトラウマ体験や過去の嫌な記憶に関連していると、不安や恐怖が強まり、精神的なストレスをより深刻化させるリスクがあります。このように、悪夢は私たちの日常生活やメンタルヘルスに影響を与える可能性があるため、早めの対処が重要です。
嫌な夢をよく見る大きな原因として、ストレスが挙げられます。職場や家庭で多くの仕事や課題を抱えていたり、人間関係の悩みを抱えていたりすると、睡眠の質が大きく低下しやすいです。ストレス状態にあるとレム睡眠の割合が増え、夢を見る回数が多くなりやすくなります。その結果、嫌な夢が頻繁に出現してしまうのです。
就寝前にアルコールを飲むと、一見リラックス効果があるように思われがちですが、アルコールの作用で睡眠が浅くなり、レム睡眠が増加しやすくなるため嫌な夢の頻度が高まることがあります。
お酒による寝不足については、こちらの記事でも詳しく解説しています。
また、うつ病などの治療薬や睡眠薬など中枢神経系に作用する薬には、悪夢を誘発する副作用を持つものがあります。服用を中断・減量する際にも悪夢が続くケースがあるため、気になる場合は主治医へ相談することをおすすめします。
PTSD(心的外傷後ストレス障害)が原因のケースも考えられます。PTSDは、事故や災害、暴力など、命の危険を感じるような体験がきっかけで起こる精神疾患です。強い恐怖感や苦痛を伴った出来事を思い出すことで、フラッシュバックや何度も同じ夢を見るなどの症状があらわれます。これらの症状が1ヶ月以上続いたり、悪化したりして日常生活に支障をきたす場合は、医療機関の受診を検討しましょう。
精神的なストレスが蓄積してうつ病を発症すると、睡眠が浅くなる傾向があります。特に「冬季うつ(季節性うつ病)」では、過眠や過食とともに悪夢を見やすいことが報告されています。また、嫌な夢ばかり見る状態がうつ病の前兆である可能性も否定できません。憂うつな気分が続き、寝つきが悪い日が長引く場合は早めに受診を検討することが大切です。
嫌な夢ばかり見る方は、「悪夢障害」やその他の睡眠障害の症状を抱えている可能性があります。以下では、悪夢に関連する代表的な睡眠障害を解説します。
悪夢障害とは、悪夢を繰り返し見ることで目覚めたあとに強い恐怖や不安が残り、日常生活に支障をきたす睡眠障害です。主な症状には以下のようなものがあります。
以下の項目に当てはまる場合は、悪夢障害の可能性があります。気になる方は専門医へ相談してください。
これらに当てはまる項目が多いと感じる方は、できるだけ早めに医療機関へ相談することをおすすめします。
睡眠中に呼吸が何度も停止する「睡眠時無呼吸症候群(SAS)」も、悪夢を引き起こす要因になり得ます。無呼吸状態で血中酸素が不足すると、脳が危険を察知して覚醒状態に近づきやすくなるのです。その結果レム睡眠が増え、苦しい感覚や恐怖感を伴う嫌な夢を見るケースが多くなります。さらに重症化すると心臓や脳にも大きな負荷がかかるため、早めの治療が望ましいです。
「レム睡眠行動障害」は、レム睡眠時に身体の動きが抑制されず、怒鳴る、手足を振り回す、場合によっては暴力行為をしてしまう病気です。ご本人が夢の内容に反応して身体を動かしているために怪我のリスクが高く、夜中の騒音が原因で家族が安眠できないこともあります。特に中高年の男性に多く、パーキンソン病やレビー小体型認知症といった神経疾患との関連が指摘されています。
嫌な夢が続く、または睡眠障害やうつ病、PTSDの兆候があると感じる場合は、速やかに専門医がいる精神科・心療内科を受診しましょう。医師によるカウンセリングや検査を通じて適切な治療方針が立てられ、必要に応じて薬物療法や心理療法を組み合わせたアプローチが可能になります。自己判断で放置していると、不安やストレスがさらに増幅して症状が重くなる恐れもあるため注意が必要です。
レム睡眠とノンレム睡眠の切り替えをスムーズに行い、全体的に深く質の良い睡眠がとれるようになると、嫌な夢を見る頻度が減るケースがあります。脳も身体もしっかり休めるため、夢の内容や回数に振り回されにくくなります。そのためには、睡眠環境だけでなく日頃の生活習慣の見直しも大切です。
ここからは、深い睡眠を得るために実践しやすい5つの対処法を紹介します。ぜひ生活習慣に取り入れて、嫌な夢の改善を目指してみてください。
ストレスは睡眠を浅くし、悪夢の原因にもなり得ます。気軽に話せる人に悩みを打ち明けたり、趣味に没頭したりしてこまめにストレスを解消しましょう。また、ストレスの原因(問題)だけでなく、そのときに湧いてくる感情(情動)にも注目して対処する「コーピング」もおすすめです。
参考:ストレスとうまくつきあう 自分だけのコーピング事典をつくろう!」心理学ミュージアム|日本心理学会
睡眠ホルモンであるメラトニンの分泌をコントロールしているのが体内時計です。就寝時間や起床時間を毎日ほぼ同じにすることで体内時計が整い、深い睡眠がとりやすくなります。また、強い光を浴びると体内時計がリセットされるため、朝はしっかり日光を浴びるのもよい方法です。
ウォーキングや軽いジョギング、ストレッチなどの運動を習慣化すると、身体が適度に疲労し、夜になると自然と眠りやすくなります。特に就寝3時間前までに軽い運動を取り入れると、スムーズな入眠に効果的です。ただし、激しい運動は交感神経を刺激してかえって目が冴えてしまう恐れがあるため注意してください。
アルコールは寝つきをよくするように感じますが、実はレム睡眠を増やして眠りを浅くしてしまいます。また、カフェインにも覚醒作用があるため、夕方以降のコーヒーや紅茶、エナジードリンクなどはできるだけ控えることが大切です。
寝る前のコーヒーに関してはこちらの記事で詳しく紹介しています。
昼寝を取ると疲労回復や集中力アップが期待できますが、長すぎる昼寝は夜の睡眠リズムを乱す原因になります。15~20分程度の短い昼寝なら脳をリフレッシュでき、夜の睡眠にも悪影響を与えにくいとされています。
快適な睡眠のためには寝具の質や寝室環境も見直す必要があります。枕の高さや硬さが合っていないと首や肩に負担がかかり、夜中に目が覚めてしまう原因になります。特にマットレスは身体をしっかり支え、理想的な寝姿勢を保つためにも重要です。体圧分散性や硬さをチェックして、自分に合うものを選ぶとよいでしょう。
ベッドの湿気対策に関してはこちらの記事で詳しく紹介しています。
嫌な夢ばかり見るときは、ストレスや不安など精神状態の問題が関係していることが多いです。また、アルコールや薬の副作用、睡眠障害、うつ病、PTSDなど多岐にわたる要因が考えられます。レム睡眠が増えると悪夢を見るリスクが高まりやすいため、まずは深い睡眠をとれるように生活習慣や睡眠環境を整えることが大切です。
それでも症状が改善しない場合は、精神科・心療内科の専門医を受診してみてください。しっかりとした治療やカウンセリングを受けることで、悪夢を軽減できる可能性があります。適切なケアを行って、心身ともに健やかな毎日を目指しましょう。
ベッド・寝具の専門店「ビーナスベッド」では、理想的な寝姿勢をサポートするマットレスや枕をはじめ、快適な睡眠のための幅広い商品を取り揃えています。オンラインショップでも購入可能なので、ぜひご覧になってみてください。快適な寝具を選ぶことで、眠りの質を高めて嫌な夢の頻度が減る場合もあります。
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NERUSIA高弾性ウレタンマットレスは、 硬めのウレタンフォームがしっかりと身体を支えつつ、厚み2cmの中綿入りキルティングカバーによりフィット感のある寝心地を実現したマットレスです。
業界トップクラスの反発力73%の高弾性ウレタンが自然な寝返りをサポートしてくれるため、肩こりや腰痛、寝起きの疲れなどのお悩みをお持ちの方にもおすすめです。
キルティングカバーは夏面(吸汗速乾わた使用)と冬面(吸湿発熱わた使用)に分かれているため、1年中快適にご使用いただけます。防ダニ・抗菌・防臭加工を施しており、耐久性も高く、ロール状に三つ折りが可能など、マットレスに欲しい機能を全て詰め込んだ高品質・高機能マットレスに仕上がっています。圧縮梱包でお届けしますので、搬入の心配もいりません。
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「NELLマットレス」は「株式会社Morght」と老舗マットレス会社が共同開発したポケットコイルマットレスです。腰部分に硬めのポケットコイルを配置することで睡眠中の自然な寝返りをサポートしてくれるので、寝ている間に体にかかる負荷を軽減してくれます。また、薄いウレタンと不織布を交互に重ねた詰め物を使用ているので、通気性がよく、寝ている間の深部体温を下げ、気持ちのよい眠りを実現してくれます。
商品が到着してから120日のトライアル期間が設けられているのも嬉しいポイントです。特に、マットレスは実際に何日間か試してみないと寝心地などがわからないので、自分に合うマットレスを探している人はぜひ一度試してみてはいかがでしょうか。
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